四季・春 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823334

感想・レビュー・書評

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  • 多重人格の小説は一人称とか文脈で判断せなあかんから読みづらい・・・でも、しっかり一つに繋がった!



  • この小説をあえてジャンル分けするとすれば”ミステリ”ではなく”真賀田四季というキャラクター小説”。
    タイトルも四季以外には付けようがない。

    ある程度近い時系列を行ったり来たりするから、解り辛かったよ。
    それとなんで二段組みの構成になってないのかしらん。
    ノベルスで一列って読み辛い。
    慣れてないせいもある。

    ”其志雄と真賀田其志雄は別人”という事実に気付くまで時間が掛かった。
    これって珍しい叙述トリックなのでは。

    幼女ながら既に完成している四季や、過去作に登場するキャラクターの出演には心躍るものの、『春』を一冊の小説として捉えると...。
    でもまだこれは序章だと思っている。

  • 冬まで一気読み・w・

  • これも2度目の挑戦である。
    春までは読んだ気がする。あとは夏秋冬。今回は完走できる気がする。

    真賀田四季博士の壮絶な始まりを見た。
    そう、私の目指す所は、博士だったのだと思い出す。しかし、それも叶わぬこと。目指すことこそ、無意味。誰も追いつけないよ、四季さんには。
    こんなに頭の回転が早いとどういう気分なんだろうか、四季さんみたいにインプットし続ける感覚とはどういうことだろうか?
    表面的にしか触れないところに、彼女はいるのですね。
    そういう存在、憧れるなぁ。

  • 久しぶりに森博嗣ワールドを堪能。
    相変わらずの世界観/人物観がたまらない。

  •  『すべてがFになる』に登場する天才プログラマ、真賀田四季博士に焦点を当てた「四季」シリーズの1作目。
     人類史上最高の天才の少女時代はやはり空恐ろしかった。

     殺人事件も起こるけど、これはあくまで「真賀田四季」というキャラクターを描いた物語。「推理もの」を期待して読むと肩透かしを食らうかも。
     でも真賀田四季のファンにとってはとても楽しめる1冊。
     『すべてがFになる』を読んで彼女の才能に惹かれたなら、ぜひ。

  •  殺人事件が発生し、犯人を捜す系の小説は駄目だあ、犯人や動機に興味がそんなにわかないよ、ということを再確認しながら読みました。

     これもミステリー系かと思ってよっぽど途中で読むの辞めようかと迷いましたが、最後まで読んで良かったです。
     P157くらいで薄ぼんやりした「僕」への違和感が決定的な違和感へ変わりました。

     人格とは?世界とは?科学を突き詰めると宗教へ変わる系の小説でした。その点で攻殻機動隊と少しリンクするような気がします。実在ってなんだろう?

  • 春夏秋冬-の「春」
    西之園先生の口調、そしてジョークは犀川先生にとてもよく似てる。
    そして保呂草さんにも似てる。
    犀川先生ほどの人も人からの影響を受けるのね。
     
    人の容量はひとそれぞれだけれど、天才の容量はとてつもなく大きく、次元も3次元よりも上のよう。
    四季ほどの思考が求めるものに興味があります。

  • 再読日:2012年1月4日-6日
    再読する時は「すべてがFになる」を読む前に読もうと決めていました。
    四季が相変わらず神秘的で不思議な存在です。
    彼女には兄が居ますが、この兄がまたよく解らない人です。
    実際に四季と面と向かって話をしたり、四季が脳内で兄を創ったり。そして最後には…。

    「すべてがFになる」で見せたあの澄ました態度は、
    こんな時分から備わっていたのだと思うと身震いします。

  • 四季についての物語

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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