- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061824515
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた本。
人里離れた奇妙な屋敷に、バイトに連れてこられた三人組。そこで殺人事件に遭遇した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真賀田四季が犯人ってことでいいですか、いいですね。(だめですよ)
[ 事件メモ:超能力者の別荘・伽羅離館で嵐。 『 τになるまで待って 』 はラジオドラマのタイトル ] -
今月の新刊、ようやく読めました。高柳にしては結構丁寧に読めた気がする。(森の話はいつも流し読みだから。)
超能力者の館に集まったGシリーズのいつものメンツ(山吹くん、加部谷さん、海月くん+赤柳探偵)とその他諸々が館の中に閉じ込められる。そのうち館の主人である超能力者が密室内で殺されて、というストーリィ。これだけ見ると森にしては珍しくミステリっぽいものになってるなと。
ただ、終わり方は森らしいというか、ミステリじゃないと言うか。結局は真賀田四季に収束するのか、みたいな。
Gシリーズ初めから曖昧だった部分(今作でいえばラジオドラマ「τになるまで待って」のこと、前作だったらパソコンサイトのこと)の裏に真賀田四季がいそうなんだよなぁ。
超能力のトリック部分は流して読んだのでよく分かってません。とにかく物理トリックだということだけは分かった。
密室のトリックに関しては分かったけれど、これ、トリックではないよな。全然、まったく。そもそも「トリックだけ暴いて犯人は不明のまま」(空白反転処理)ってのはどうなのよ。いや、現実にはあるとは思うけど。
とりあえず今作で一番楽しめる部分は、萌絵ちゃんにつれてこられた犀川先生が久しぶりに謎解きをしてくれる、という部分。いつも以上に面倒くさそうに喋る先生が面白い。
読んでいてふと思ったこと。
森博嗣作品に出てくる会話文を読んでいるとイライラしてくる。会話がかみ合っていないからだと思う。普通はもっときちんと相手の意図を汲み取れると思うし、いくら理系の人間でもそこまで言語能力がおかしいわけでもないと思う。だから、森が書く会話文を読んでいると全部一人の人が言っているように読める。個性がないというか、個性はあるんだけれど、全部同じベクトルだから全部同じ人間に見える。
Vシリーズはまだ練ちゃんとか、紫子さんとかいたから、ちょっと別の色があった気もするんだけどなぁ。
05.09.22 -
犀川先生の活躍が際だって、いままでの前振りは何?
と思わずにいられない。
そのくらい、見ている角度が違うってことか… -
Gシリーズ第3弾。
超能力者と名乗る人物の館で起きた事件。さらに外に出ることが不可能になる。
このシリーズは本格ミステリのお約束に逆らおうとしている節がある。
あと、他の作品を読み返したくなる。 -
話は面白いような気がするけど、正直良く分からない…
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Gシリーズ三作目。あっさり解決、犀川先生すげえ。赤柳さんの胡散臭さがでてきた感。海月君が割りとしゃべった印象。
これだけだと物足りないかもしれないが、シリーズ物の内の一冊と考えるとありなのか。犯人わからんってのも、その理由で許されるのでしょう。 -
森博嗣流「嵐の山荘」モノ。
あの落とし方は非常に森博嗣らしい。
そういった点では、このGシリーズは、
ミステリィでありながら、とてもアンチ的だなぁと思う。
前2作と同じくシンプルなつくり。
無駄なものが削ぎ落とされていて読みやすいし、
それでいて決して薄味というわけでもない。
あの“天才”の姿がさらに濃く物語に影を落とし始め、
これからの展開がさらに楽しみになるお話。