覇王の死 二階堂蘭子の帰還 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061828162

作品紹介・あらすじ

資産家・邑知家の血を受け継ぐ尾崎智仁と瓜二つの極貧青年・青木俊治。莫大な財産を求めて、智仁になりすました彼は能登半島の眞塊村へと向かう。だが待ちうけていたのは青年の命を脅かす惨劇!村を襲う怪物、狂気にかられる村人、猟奇殺人、魔王ラビリンスからの殺人予告、密室殺人…。外界から閉ざされ、多くの因習が残る村で、名探偵・二階堂蘭子は真相に辿りつけるのか?そして"蘭子vs.ラビリンス"最後の戦いへ。

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、ファンを敵に回しましたね?
    私もこの事実出てきてムンクの叫び状態だったわよ!!

    うん、これは無理がありすぎたわね。
    楽しかったけれどもね。
    そこの点は評価できます。

    もうね蘭子氏のその事実がよ、
    ええ!!
    コメント出ねぇ!!

  • 再読。
    ラビリンスVS蘭子、完結。
    初読時は随分とあっさりした幕引きだなーという印象だったんですが、そこは再読でも覆らず。
    蘭子の失踪の間の空白部分とか、亜蘭の出生に関してとかが語られる機会は訪れるんだろうか?
    そこら辺は読んでみたいですね。
    このシリーズはやっぱり『人狼城~』までが好きです。

  • ご都合主義過ぎる。蘭子が出てこない。

  • 能登半島の眞塊村周辺で起こる殺人事件と不可解な自然現象。人生に絶望して自殺を考えていた青木俊治は、命を買い取るという毒島弁護士の誘いに乗り、眞塊村の当主の跡継ぎを巡る争いと徳川の財宝探しに巻き込まれる。そして事件の真相を知るべく、名探偵二階堂蘭子が現地に乗り込む。
    予定調和のような作品で、あまりのめり込めなかった。ラビリンスvs二階堂蘭子の前作を読んでいたら、また違った感想だったかもしれないが。天才は何でもお見通しというストーリーもご都合主義に思える。

  • 70年代、能登の閉鎖的な村に起こった惨劇。
    中盤までは乱歩や昔の侵略SFのオマージュのように奇怪な出来事の描写が延々と続き、それから一気に事件が加速して、二階堂蘭子の登場とともに謎が解かれる。
    中身はてんこ盛りで個々の謎解きはなるほどと思うものの、どうも全体として見ると色々かみ合っていない気がするのが残念。焦点がぼやけていて派手な事件のわりに盛り上がりにかけたまま終わってしまった印象である。
    蘭子の行方不明だった時期の説明もないままだが、今後明らかになるのだろうか。

  • 魔術王『ラビリンス』との
    最後の決戦!的な文で読んだのですが・・・

    何だこの終わり方(´・ω・`)

    蘭子の推理も推理ってか
    想像的な部分が多いし、
    細かい部分で気になる部分も残ってるし、

    でもやっぱり最後のラビリンスの終わり方が!

    もっと決戦!!って感じの見たかった。

  • 異国での人狼城事件の後、行方が分からなくなった蘭子が帰国。あの魔王ラビリンスとの新たな戦いを迎えることになる。......資産家、邑知家の莫大な財産を求めて尾崎智仁に成りすました青木俊治。しかし、赴いた先の村では既に不穏な空気が漂っていた。おかしくなる村人たち、連続殺人、魔王からの殺人予告。外界から閉ざされ因習が残る村で蘭子は真相に辿りつけるのか。__あの蘭子の事件というので勢い勇んで読み始めたが、村で起こる事件が多すぎて、蘭子登場までなかなかのページ数を重ねていった。やっと出てきたかと思ったら、事後の情報ばかりの、安楽椅子探偵に似ている感じで行動する蘭子に、少し気持ちをそがれてしまった。次作に期待したい。

  • 読みごたえはあるけど、内容はどうでもいい。

    そんな感想の話でした。
    蘭子シリーズ全部は見てないからなのかなあ。
    読んでいないのは修道院と双面獣。

    はっきり言って、二階堂蘭子の近況がどうでもよすぎる。
    話にほとんど何も関係ないし。
    解決編にちょろっと出てくるだけなら別によその探偵でもいいんですが。
    しかも推理の内容が話として面白くない。
    なんか作者迷走してるか、扱いに困ってないか?

    で、シリーズ続くの?
    子供とか投げっぱなしだけど。

  • 久々の二階堂蘭子シリーズ。色々詰め込んで面白かった〜が、本当にラビリンスの最後かは謎。やっと蘭子登場したら「えっ」て感じであっという間に謎解きまくり。黎人流されまくり。

  • ほとんど乱歩の通俗長編、蘭子やる気なし

  • 久々の二階堂蘭子シリーズ。面白かった。

  • 色々不満はあるがそれでも面白かった。

  • それなりに本格スピリットは感じられましたが、しかしラビリンスシリーズはなんか報われない。
    本格として見た場合、なんだかなあ…

  • ラビリンスとの最終対決。でも本当にこれで終わるのかな……? そして蘭子の意外な帰還の様子にはとんでもなく驚愕でした。いやまさか、そんなことになってただなんてー!!! 事件の真相よりも何よりも驚愕、かもしれません。
    事件の謎は、密室殺人自体はシンプルだけれど。村で起こった数々の怪異の真相が好きです。あのホラーじみた陰惨なあれやこれやが全部解明されてしまったのは爽快。そしてあのトリックも。双面獣が暗躍しているのは分かりきっていることですが。やっぱりトリック解釈もほしいよねえ。

  • 人狼城事件以来の日本への帰還、ラビリンスサーガ最終章など、本の位置付けとしては盛り沢山の一冊。感想としては、広げた風呂敷を無理に折りたたんだ、といったところ。これまでの蘭子シリーズに一区切りをつけたかたちなので、今後の展開に大いに期待。

  • ラビリンスとの決着がつくということですごい期待して読んだんだけど、あっけなく終わって物足りなかった。蘭子自身の行動というか状況もすごい謎だし。今後どうなるんだろう?とモヤモヤ感を残しつつ読了。

  • ★あらすじ
    極貧にあえぐ青年・俊治は
    「貴方の不要な命を高価買い取りします」
    という怪しげなチラシに誘われ、毒島という弁護士の作戦に乗ることになる。
    それは、跡取り候補に成り代わり、北陸・眞塊村の邑智家という大富豪の家に潜入するというものだった。

    その頃、眞塊村の隣にあるニューホーリー村という、アメリカ人宣教師が多く住む村で、数々の奇怪な事件が起こっていた。
    まるで村人の多くが悪魔憑きになってしまったようで、平和だった村全体が、混乱と疑心暗鬼に陥っていく。

    そして「人狼城事件」以来、ヨーロッパで音信を絶っていた、名探偵・二階堂蘭子がいよいよ帰国する!

    ★感想
    ニューホーリー村のアレは、残念ながら最初っからわかってしまったんだよ……何故なら、偶然つい最近、同系列のネタを扱ったミステリを読んでしまっていたからなんだね! わかんなかった方が、絶対面白かったと思う。残念だぁorz
    蘭子×ラビリンスはこれで一段落みたいですが、蘭子自身の行動が謎だよ! どーなるんだろ、これから。
    対ラビリンスは、古典的な怪奇物風味があり、これはこれで乱歩みたいで面白かったんだけど、ラビリンスや双面獣を出すと、やっぱ部分的に「えっと、それは本格ミステリ的にありなの?(汗)」的な展開になってしまうわけで…ごにょごにょ。
    やっぱり蘭子シリーズは初期の因縁話系や、人狼城みたいな、あっと驚く巨大トリックが読みたい気がします。

    ……いや、対ラビリンスも楽しく読ませていただいたんですけども! 
    マニアの贅沢的に、言わせて頂くと、っつー話で。

    それにしてもしばらくぶりに、蘭子の女王様っぷりと、黎人の下僕っぷりが読めて嬉しかったですよ(笑)
    彼女ができても、黎人のシスコンは治んないんだなあw

    講談社ノベルスのサイトでの、二階堂さんと蘭子さんのインタビューが面白いぞよ。↓
    http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/

  • 2012/02/12読了

  • やっと帰ってきたぁぁぁ!
    と、期待が大きかっただけに、あっけない最後にがっかりしましたが、読ませる世界観はさすがだと思ってます。

  • 思いのほかあっさりしたラスト。物足りない感じがしてしまった。

  • 二階堂蘭子シリーズ

    毒島弁護士に買い取られた青木俊治。石川にある旧家に隠されていると思われる徳川埋蔵金の捜索。瀕死の覇王・邑知大輔の後継者争いに死んだ候補者として侵入する青木。ニューホリー村と名付けられたアメリカ人たちで作られた村で起きる怪事件。謎の怪物の暗躍とインベーダーの侵略。「悪魔の書」と呼ばれる謎の書物を保管していたハリー老人の死。その現場近くで首をもぎ取られ貼り付けられた2人の若者の遺体。邑知家の後継者争い。姫と呼ばれるみねり様の存在。青木の協力者・杏香の存在。大輔の語るラビリンスとの関係。ラビリンスの脅迫状と青木のライバル今野の正体。2人のラビリンスの謎。二階堂蘭子の帰還。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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