占星術殺人事件 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 634
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061833715

感想・レビュー・書評

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  • 最初に読んだ時の衝撃は忘れられない‼️それから何度再読したことか(≧∀≦) しかし、何度読んでも面白い!
    初めての方は絶対に後ろの方を見ないで、心を真っ白にして読んで欲しい。島田荘司さんは、トリックがとにかく面白いが、とはいえ、御手洗さんのキャラクターがまた良いのだわ〜。クールだけれど、実は心優しい。この作品から、シリーズをどんどん読み続けたのでした‼️

  • 島田荘司が名探偵御手洗潔とともに世に問うた新本格物の扉を開く傑作。
    アゾートを作りあげるための連続殺人とその驚くべき結末とは。
    ホームズを彷彿とさせる御手洗潔のキャラ設定とワトソン役の石岡さんとの会話、そして、衝撃的なトリックという古くて斬新な設定が、ミステリー界の新潮流を感じたものでした。
    かなり前の話だが、とある有名漫画がそのプロットを無断借用したとして、とある週刊誌で島田荘司が憤っていたっけ。(笑)
    ミステリーのロジカル面で初期御手洗物を超える驚きに、最近出会わなくなったなあ。

  • 著者の、芸術や建築の知識が豊富で、途中分からない用語が多くあって、スマホ片手に調べながら読み進めました。
    首から上が無いのなら、犯人は時子なのだろうなと予想しつつも、トリックは読むまで全く想像つきませんでした。
    この時代だったからこそ出来たことと思いますが、現代はDNA鑑定があるので難しいトリックだろうと思います。
    多恵にとって、時子と再会できたことが救いでありますようにと願ってやみません。
    素晴らしいミステリーに出会えました。

  • 読者への挑戦状で犯人だけは当てることができたが、トリックが分からず、御手洗によるトリックの種明かしには脱帽した。面白かった!
    8/10読了。

  • 物語より謎解きを楽しむいわゆる「本格派」というやつなのか、これはもう好き嫌いなのだと思うが、謎解き以外の部分、ストーリーやキャラクター、犯人の動機や犯行の意図などの部分が脇の方に追いやられ、それらも決して悪くないのにもったいない扱いを感じた。本格派が好きな人は、こういうバランスのほうがむしろ好みなのかも知れない。

  • いろんなサイトで紹介されてたので買ったみた小説

    物語序盤がすごく読みにくく、そのせいで読むスピードが遅くなった。なんか興味がもてなかったのだと思う。

    事件のトリックはすごいなと思った。
    全く考えつかなかった。

    最後まで読んでやっぱりなんか興味がもてない内容だった。

    今の自分には読むのはまだ早い内容の小説でした。

  • 島田先生のデビュー作にして、代表作の一つ。でも、小生はトリックを見破り、犯人も当てました!(ちょっと自慢です)

  • 御手洗シリーズ1作目です。
    本作のトリックはとある漫画でパクられたことで有名ですが、それほどのトリックということなのでしょう。
    私は幸運にもこちらの方を先に読みましたので驚きを味わえました。
    読者への挑戦状が2回も挟まれていて、島田先生の自信が伝わってきます。
    メイントリックは素晴らしいです。
    キャラクターも魅力的で軽快な御手洗と石岡君の会話がとてもおもしろいです。
    御手洗がホームズを滅茶苦茶に言う場面が私のお気に入りです。

  • 本格ミステリー界の巨匠・島田荘司のデビュー作。

    久々に本格ミステリを読みたくて古本屋で購入したけど、読み始めてすぐに「改訂版を買えばよかったかも…」と思ってしまいました。

    時は昭和十一年、梅沢平吉の遺書から始まるのだけど、これがまた読みにくい。
    平吉は自分と弟の娘たちの身体の一部分を占星術になぞらえてつなぎ合わせるアゾート制作の計画を思いつく。しかしその前に密室で何者かに殺され、娘たちもそれぞればらばらに死体が遺棄される。
    事件から40年後、探偵・御手洗潔と友人の石岡くんがこの謎に挑むのだけど、占星術やら錬金術やらの話が飛び交って、娘たちが遺棄された場所の緯度や経度の説明とかなんのこっちゃ…。
    でもきっとこれも重要なヒントなんだからとじっくり読み込む。
    そして生前の平吉を知る人物を探そうと京都へ捜査に行くところから、あちこち振り回してくれて徐々に面白くなってきます。
    後半は本格ミステリの醍醐味!犯人の正体とトリックの種あかし。

    綾辻行人もそうだけど、この作品も時代や登場人物の醸し出す雰囲気が独特で「そんなバカな」とか「いやいや無理でしょ」とか思わせない。
    作品にもよりますが、私は犯人当てにはそんなに興味はないので、するすると謎が解明されていく様子にスッキリします。
    最後、犯人の手記で感慨深さを残すあたりもさすがだなぁ。
    こういう動機は本当にやるせない気持ちになりますね…。
    しょうもない理由じゃなくてよかった(笑)

    御手洗シリーズは「星籠の海」が映画化されたようでこちらも気になります。

  • 発売当時(30年以上前?)の読者たちが羨ましい。
    この謎解きに度肝を抜かれただろう。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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