走れ! タカハシ (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061844445

感想・レビュー・書評

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  • 11編の短編小説を、広島カープの高橋慶彦選手への「走れ!タカハシ」という応援の言葉で繋いでいる。
    様々な年齢、身分の11人の主人公たちは、それぞれが苦境の中で、走れ、タカハシという応援の言葉を聞くが、それが各短編のクライマックスになっている。
    あまり考えないで、雰囲気を楽しむ小説だが、個人的には楽しめなかった。

  • この本で出てくるタカハシってのは、広島東洋カープの高橋慶彦。
    22歳で、日本記録の33試合連続ヒットを樹立した選手。らしい。

    たぶんリアルタイムで見てないから、知らなかった。

    まぁ、同じタカハシっていう安易な理由で、手に取ってみました。

    短編集で、登場人物が、タカハシ走れーとか、がんばれー、打てーとかって言ってるお話。

    実在のしかも野球選手が出てくるフィクションなんてこの世に2冊とないんじゃなかろうか。


    こないだ、ランニングホームランを打ったんだけど、灼熱の日に打つもんじゃないね。。。その後のプレーに大いに支障が出る…w

  • 村上龍の短編は軽快である。
    パート1の序盤の勢いを持ってノックアウトさせられた。
    満足度8

  • 明るい、昼過ぎにビール飲みながら読みたい。
    慶彦と盗塁数競う交通整理のオヤジの話は最高!!

  • 一昔前の本ですが…。

    久々の村上龍。勢いがあって一気に読んでしまいました。

    色んな年代、立場の男性のちょっとした物語が、どれも野球と絡んで展開します。
    必ず登場するのが、(当時)広島カープの高橋慶彦。主人公や他の登場人物が必ずどこかで「走れ!タカハシ」と叫びます。それは希望だったり切実な叫びだったり。そんな色々な願いをかけられるタカハシの、なんとキラキラしていることか。みんな(主に女性たち)が大好きなのも頷けます。
    スポーツを見てるときの気持ちって、こうだよなぁ、と思いました。選手の姿に自分を重ねて、彼らが頑張ってくれたら自分も、と思ったり。


    まだ私がそんなに野球見てなかった頃の話なので、出てくる選手があまりわからなくて、だから高橋慶彦選手がどんな人だったのか、想像がつかないのですが、すごいスターだったんだなぁと思いました。
    父に聞いてみよう。

    純粋におもしろかったです。

  • 昔はテニスとかって日本では、野球で活躍できない人達むけの救済処置的なスポーツだったらしいね…。

  • 何気に名作だと思うのです。
    こういうの凄い上手いなーと思う。

    10.08.01(再読)

  • 最終話のおじいちゃんのは微笑ましかったけど、ここに出てくる男子ってほんと・・・(汗)。
    カープが好きだと言ってたら面白いよとすすめられて読んでみました。あの当時の女性は、走れタカハシ!なんて言いません。
    私も当時は、表がヨシヒコさん、裏が北別府の下敷き使って勉学に励んで(?)ました。今のカープにはイケメンは居ないのが残念です。・・・?・・・この本の感想じゃないってか。

    「ヨッシヒッコさ~ん、がんばって~(ハート)」が、当時の女性たちの応援での掛け声でしたね。

  • 野球好きは一読してよいのでは。テンポがよくて、おもしろいです。

  • ~出版社/著者からの内容紹介~
    ヨシヒコが走るとき、何かが始まり何かが終わる。「ファーストベースにヘッドスライディングしてもそれが様になる日本でも珍しいプロ野球選手」と著者が激讃する広島カープ高橋慶彦遊撃手の輝ける肉体を軸に、野球を楽しむ普通の人々を配した軽快な短篇集。時代を駆け抜ける爽やかな風とともに贈ります。
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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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