頼子のために (講談社文庫)

著者 : 法月綸太郎

• 講談社 (1993年5月6日発売)

感想・レビュー・書評

[眼鏡さんの感想 · 2007年4月11日]

インパクトのある出だしから法月綸太郎がハードボイルド宜しく私立探偵並に歩き回っております。
その最中に得体の知れない人物が浮かび上がったり、誘拐されたりとイベント盛りだくさんでして、話が躍動感に満ち溢れています。
そして、ラストが冴え渡っています。
ついに意識の戻った男との対面、その後の驚愕の真実。
最後、ガラッと世界が変わります。

[もりたさんの感想 · 2006年12月21日]

法月綸太郎を読んでみようという人はまずこれを読むといいのでは？ただなんとも後味の悪い話なので要注意。

[hontakaさんの感想 · 2006年7月4日]

おもろかったけど、探偵ものは非現実的なんですよね。

[トキさんの感想 · 2006年5月23日]

法月先生の長編の中で一番好きな作品です。探偵は色々居ますけど、法月探偵ほど身近な感じの探偵は居ない気がします。ミステリはもちろんですが、心理描写が！

[pusholさんの感想 · 2006年5月10日]

苦悩する探偵法月綸太郎。巨大な悪意を前に綸太郎は何を想う。

[ほーさんの感想 · 2005年9月24日]

法月綸太郎シリーズ３作目。<br>他２冊に比べて、かなりよく出来てる。<br>
しかし、ここから彼の苦悩が始まった・・。

[烏山田さんの感想 · 2004年11月21日]

絶賛されるだけあって、『雪密室』とは偉い違い。推理そのものの目新しさの無さや、少なからず鼻につく硬派臭は気になる人は気になるだろうが、悪意？の純粋さに心が和む。

[ditaoさんの感想 · 2004年10月7日]

法月綸太郎の小説の中では一番と思える作品。ミステリというよりもやっぱり小説といった趣き。

[万年筆好きムギムギさんの感想 · 2024年4月6日]

法月綸太郎シリーズです。
今回は、色々な圧力がかかる中での推理となりましたが、それらに全く屈しない綸太郎が格好良かったです。
綸太郎は、純粋なまでに真実を追い求めます。
例え、それが辛い真実でも。
今回も、犯人は全く分かりませんでした(笑)

[ハルめめさんの感想 · 2023年11月14日]

娘を殺された父親が犯人へ復讐し自殺を図る。父親の手記から謎を解き明かしていく。娘を殺した犯人当てのミステリよりも、裏にある家族の歪さがより読後感を悪くさせる。帯に書かれていたほどの驚きはなかったけれど、面白かった。

著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい！　2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」