46番目の密室 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 381
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061858961

感想・レビュー・書評

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  • 作家アリスシリーズ、これは…初期のものかしら。

    助教授のフィールドワークに関する暗い過去やらアリスが作家になったきっかけやら、他でも度々触れられている話題に切り込む描写がいくつか見られる。

    推理小説において私はあまりトリックを重視する方ではないのだけれど、今回のはわりとわかりやすかった。

    助教授とアリスの気心が知れていながらも踏み込みすぎない関係は素敵。

  • 読みやすい文章でした

  • 46という数字になぜか魅力を感じてしまうのは私だけではない、はず。

  • 以前、仕事仲間に薦められて読んだ作品。

    名のある推理作家が死体で発見され、そこは密室。彼は全く新しい密室トリックを使って作品を執筆していたとのことだが、正にそのトリックで殺害されたのか?

    …というお話。

    文章の歯切れ、テンポもよく、伏線も上手にはっているので、普段ミステリを読まない人も惹き込まれるんじゃないかな。

    善くも悪くもスタンダード、といった感じなので、普段ミステリを読んでいる人には物足りないかもしれない。本当に入門という趣きです。

    こういったパズル中心のミステリですと、割と動機の部分が軽視されるというか、二の次というか、まあ、あまり重要視されないのだけど、当時読んでいた他のミステリ(名前は伏せておきます)も、似たような動機だったので、首を傾げた記憶があります。

    ま、愛の形は人それぞれってこと。

  • 娯楽の本

  • 火村&アリスコンビ作品は初めて。
    火村先生のキャラはとてもいいけど、他の人物の存在が薄い。
    よって犯人もふ~ん・・・・という感じ。
    キーとして登場したキャラも無理矢理な感じで結果的には重要性が薄いのに、存在感ばかりが大きい。

    初期の作品なのですね。
    江神シリーズばかり読んでたけど、こちらのシリーズも読もう。

  • 作者の名前に惹かれて挑んでみました作家アリスシリーズ。屋根から落ちかけるアリスが可愛かった(笑)

  • 作家アリスシリーズ1作目。
    今まで読んだ話では火村はクールで冷静沈着というイメージだったのですが初期火村は「ざまぁみやがれ!」とか案外と熱かったのが何だか新鮮でした。
    相変わらずアリスとの漫才のようなやりとりが軽快で面白かった。
    わたしが犯人はこいつだろうと目をつけたキャラは、大概解決シーン手前でアリス先生が自信満々に犯人だと指摘する(そして間違ってる)キャラと一致するのが地味に悔しい。
    後から読み返したら、あーそうだよなんでこういう考えに至らなかったかなーと思ってしまうくらい、シンプルだけど大変よい密室でした。

  • 45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?
    推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る!新本格推理小説。

  • タイトル通り密室は出てくるし、殴られて昏倒、ドアを蹴破る、暗号がでてくる、とミステリー要素満載ですが、なんだか地味です。
    スタンダードで手堅い感じはします。ミステリーを真正面から真面目に取り組んだという印象です。
    アリスが推理したトリックや、暗号などのばら撒かれた小ネタは楽しかったです。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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