三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965331

感想・レビュー・書評

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  • 吉川氏の三国志、実は学生の頃一度読みかけて挫折している。しかし30歳を越えて落ち着いた心で読み進めると面白くてたまらなかった。(歳は関係ないか!)少しでも三国志をかじっていれば、劉備、関羽、張飛らの名前が出てきただけで心踊らぬ訳はないです。解り易い勧善懲悪だけに、感情移入がしやすい。登場人物もみな魅力的で、三国志入門の良書だと思う。

  • 全8巻の幕開け。三国志は小さい頃アニメで見たきりで本は初見です。歴史小説は苦手なため、これまで手を出さなかったのですが、教養のため挑戦。
    劉備、関羽、張飛の出会い、桃園の誓いから黄巾の乱の制圧、曹操軍による都洛陽の陥落までが描かれています。
    格調高い古風で硬派な文体のため、理解するのに苦労しますが、ストーリー自体は面白く、先が気になり飽きさせません。私のような初心者には単語だけでなく、難解な文章の解説もあると、なお面白さが伝わるので良かったかなと感じました。
    権力者達の傲慢さ、腐敗の構図は今も昔も変わらないものだと感じさせられました。

  • 漢王朝の血を引きながら、現在は蓆を売って生活をしている劉備は、母のために茶を買おうと、洛陽からの船を待ち続けます。ところが、当時中国の各地を混乱に堕ち仕入れていた黄巾賊に捕らえられることになります。その後彼は、黄巾賊の仲に潜入していた張飛に助けられます。

    後日、張飛は兄貴分の関羽をともなって、劉備の家を訪い、将来を誓い合った3人は義兄弟の契りを交わします。当時、漢王朝の勢威は衰え、董卓や袁紹らが覇を競い合っていました。劉備ら3人は、曹操、呂布、孫堅らとともに、乱世の巷へと打って出ます。

    中国大陸を舞台にした壮大なドラマを、国民作家吉川英治が翻案した作品です。

  • 最近三国志の話をすることが多かったので、久しぶりに。
    忘れていることが多いけど、意外と印象深く憶えていることもある。
    どうにも劉備にダメなイメージ強くて笑
    まだまだやる気青年だった。
    序盤は曹操活躍してたように思ったけど、今のところあまりに安易な董卓暗殺計画に失敗して逃走だし笑
    これからだけど。
    強い武将とゆうのは人気があるけど、わさわさ殺戮されるとあまり良い気しないから、張飛も呂布もちょっとねぇ。
    やっぱり残酷なの嫌いだわ。

  • 教養として、いつか読まねばと思っていた。曹操や劉備など、名前は聞いた事があった。しかし、ストーリーは知らない。きっと、人生損している。そんな気分だ。実際読んだが、教養として、などという目的に留まらず、なんとドラマチックな話か。先は長い。2巻目に期待。

  • むか~し、「蒼天航路」を読んでよくわからなかったために敬遠していた三国志。最近「キングダム」がおもしろいので、今なら読めるかも?と思い読んでみる。
    最初こそ文章の書きっぷりに違和感があったものの…うん、おもしろい!?人物名等等が(脳内で)明瞭なうちに一気読みしたく思う。

  • この年にして、ようやく読み始めてみる。

    読み継がれてきた古典というのがうなづける。
    登場人物が既に自分は整理しきれないほど出てきているのに、
    その一人一人がとても活き活きと描き出されている。

    そして、勉強不足な自分には用意された注釈の数々、非常にありがたいです。

    一人一人注目する人物を変えて、
    また全体を俯瞰するようにして、何度も読みたくなってくる。
    しかし、まずは一度通読せねば><

    読書会を開きたくなってくる、そんな素敵な古典。

  • どうも横山光輝のマンガキャラで脳内再生される…
    吉川英治がこんなに読みやすかったとは知らなかった。

  • おもしろくて、さくさく読める。

    軍隊の統率には経営能力が必要。兵糧集めもビジネスの出資金募りの感じがあり、さながら各雄はベンチャー企業家のようなものか。
    人徳で生きる玄徳は部下に恵まれるが、ちょっとお人好し。曹操はリーダー気質あって危地を乗り切る手腕にすぐれる。孫家はまだわからない。

    政権を取ったものが入れ替わり立ち替わりし、叛乱の制圧軍も自己利益のために仲違い。まさにこの状況、現在の日本の政界にもあてはまり、歴史は繰り返すとはまさにこのこと。

  • つい声に出して読みたくなる個所多し。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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