三国志(5)(吉川英治歴史時代文庫 37)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061965379

感想・レビュー・書評

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  • 壮大

  • 周瑜率いる呉軍に孔明、龐統の冴え渡る知謀と策略が加わって赤壁の戦いは魏軍の歴史的敗北に終わる。命からがら逃げる曹操が合間合間に「俺が逃げる時にこういう場所に伏兵を用意しとかないなんて、周瑜と孔明もまだまだだわ〜」とかミサワってる度に趙雲、張飛、そしてかっての部下の関羽に強襲される場面はお約束のコントみたいで笑わずにはいられない。乱世の奸雄と恐れられる曹操が、手痛い敗北の上涙ながらに関羽に命乞いする場面に、命の際で見せる滑稽な人間臭さというものがなんとも言えない。

  • 出勤前に読むと続きが読みたくなり会社へ行きたくなくなる。

  • 赤壁の戦いに突入し、魏の大敗で時勢が変わり始めた。
    孔明、周瑜の頭脳戦は圧巻。
    特に孔明は、どれだけ先が見えているのか、全ての事柄が彼の掌の上で転がされている様に思える。
    無駄なく合理的すぎて怖い。

    歴史にifはナンセンスかもしれないが、もし郭嘉が生きていたらどうなっていただろうかと想像する。
    曹操が言う様に、あそこまでの大敗はしなかったかもしれない。

  • この巻は三国志前半のクライマックスとも言える赤壁の戦いがメイン。
    孔明は単身で呉に向かい、曹操と戦うべきか迷う孫権を説得し、また大都督(総司令官)周瑜の手助けをして開戦の決意をさせる。

    水上の戦に不慣れな曹操は船に火攻めを受けて大敗北を喫し必死に退却する。味方も少ない疲労困憊の中、かつて厚遇した関羽が待ち受けていた。

    この巻は曹操と孫権の両陣営がお互いに偽の降伏者を相手に送り込み、策を巡らし合う駆け引きがとにかくおもしろかった。
    また孫権が机を一刀両断して迷いを断ち切る場面は20代なのにすばらしいリーダーシップだったし、周瑜の統率ぶりも見事。
    「演義」だと孔明に出し抜かれてばかりで不憫な扱いだけど、周瑜は誰もが認める名将だったみたいです。

  • 面白い!!!

  • 諸葛亮孔明が登場してからというもの、頭脳戦の要素が濃くなってますます面白くなってきた。
    曹操が欺かれると、なぜか愉快になる。

    逃げ落ちゆく曹操を見逃す関羽はやっぱりイイオトコだ。

    50歳になった玄徳が17歳の後妻をもらい、鼻の下が伸びきってる様がまたなんとも普通っぽくてかわいい。

    やっとこのあたりで三国志になってきた。

  • 三国志で一番有名な赤壁の戦いが描かられている作品

    周瑜と孔明と魯粛の関係が面白い

  • ようやく孔明登場。三顧の礼など。

  • レビューは6巻に

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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