- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062119207
感想・レビュー・書評
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演劇や人形、人形師と、ゴシックな雰囲気のあるお話。
読んだのが中学の頃だったからか、凄く巧妙に書かれてた気がした。
視点切り替えがよく言えば巧妙で悪く言えば分かり辛い。
でも多分、そのわかり辛いのも著者の思惑の通りなのだろうと思う。
ストーリー自体も好きだし、出てくるキャラクターなんかも好き。
今ふと思い出したのは乙一のゴスだったと思う。
漫画版の方なんだが、似た雰囲気があった。
僕は嫌いじゃない。 -
まゆらドールと呼ばれる人形は、生きていると言われる。
再読。
一気に読まされる感じ。さっぱり忘れていたのでまんまと騙された。
「人形のはなしで超怖かった」という印象が残っていたのだが、全然違う(笑)
どっちかっていうとミステリー系。 -
ほんの数ページ読んだ時点で、これは大変な本を読んでしまったと良い意味で強い衝撃を受けました。人形もすきだし、幻想的な雰囲気や登場人物に不思議と強い魅力を感じました。コッペリアを読んだら、前からおむかえしたかった球体関節人形の少年がなおさらはやくおむかえしたくなりました。バレエで使われる、コッペリアやコッペリウスが出てくる小説だとおもっていたので、勘違いから入っていったのに本当にすんなり物語に入れて…これは本当に素敵です…。読むまえにバレエのほうの物語を知っておくのをおすすめします。冒頭の乱歩の引用からもう感動で胸がいっぱいだったというのに、切実なまでに人形に恋をしてしまう人が居たり、人形を死んだ我が子だとおもう母が居たり、設定がどこまでもわたしの好みのまんまん中を貫き駆け抜けていきました。幸せです。
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人形に恋した青年。人形にそっくりなアングラ女優。その人形を創った天才人形作家。そしてパトロン。それぞれがいわゆる不幸を抱えていて。人形ってすごいと改めて思う。ぐるぐるぐると物語が入り組んでてこんがらがった。そして一つにつながったときの気持ちよさといったらもう。ラストはちょっと安っぽいような気もするけども。こういうお話は大好きです。
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人形にまつわるミステリ。
ハッとする仕掛けがあります。
ヤラレタ!面白かったです。 -
在庫を図書館やHPで確認する度に、いつも貸出中で(´・ω・`)ションボリして、
待って待って待ってもう駄目かと思った時にやっと借りられた本。
とても素敵なお人形のお話だった。
やっぱり球体関節の粘土人形は良いなぁ…
この話、結構複雑でさ、しっかり理解したいならもう一回読んだ方が絶対良いと思う。
聖とパトロンの「オジサマ」との関係…うむ。
時代背景が某らいだーの如くコロコロ変わって…(´д`;)
読み終わって、
「やっぱりnarutoさんのお人形が欲しいッ!!」
と思った。
いつかお迎えしたい。必ず。
人形師さんって、お人形で生計立ててるんだから、やはりそれなりのお値段するんだろうなぁ…
この本読んで、バレエのコッペリアの話を初めて知った。
ほうほう、ギリシャ神話のピグマリオンみたいな話なんだ。 -
加納作品の中ではちょっと異色だったもの。<br>
でもこれが1番好き♪<br>
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聖さんが切ないんですよ……。 -
著者にとっては初めての長編ミステリー。タイトル通り、バレエのコッペリアのようなお話。<br>
わたしが今までに読んだ加納朋子さんの本とは、一風違った作品だったように思う。でも、それだけに新鮮だったし、おもしろさは少しも失われていなくてよかった。