ブラフマンの埋葬

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 990
感想 : 212
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062123426

感想・レビュー・書評

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  • 物語の進み方は好きなのに、最後がわからんすぎて残念やった。
    何が言いたいのかわかんない話だった。
    あんなに大事に想ってくれてたブラフマンほっぽって…わたし的には後味悪かった。

  • 結局ブラフマンって何だったんだろう。私は犬だと思ったけれど…。淡々と流れるブラフマンとの生活はとても穏やかで、きっとそうなんだろうな、という躾の過程も微笑ましくて。時おり出てくる彼女と彼の描写は少し生々しかったし、石棺の描写は神秘的でもあり、おどろおどろしくもあり。それでも流れる時間はとても穏やかに感じました。最後に来なかった彼女には苛立ちを感じずにはいられませんでした。車の運転のあたりから、あまり好きにはなれない人ではありましたが…。

  • 〈創作者の家〉で住み込み管理人として働く「僕」とブラフマンの話。

    ブラフマンとは何だったのか。なんとなくビーバーのような生き物を想像しながら読んだ。
    「僕」と彫刻師、「僕」と雑貨屋の娘、「僕」とブラフマンの生活。
    おなじみの何人かとふれあいながら季節は進み、ブラフマンは唐突に死ぬ。かわいそうと思う間もなく、車に轢かれ、埋葬される。

    行間で読ませる小説は苦手だな。彼の死を持って淡々と物語が終わるのは忍びなかった。

  • 飽きずに読めたけど面白くはなかった。
    ブラフマンが結局なんなのか、写真は?
    娘は殺しといて、埋葬に出席しない。
    よくわからなかった

  • 「僕」とブラフマンの出会いから埋葬までの生活を静かに描いた作品
    僕がブラフマンを泉においてきたところが納得できない…
    この、あっさり終わってしまった感もなんとも言えず、微妙

  • 生活臭を消し去ったような小説。

    謎の生物ブラフマンとの出会いから喪失までを書いているのだけど肉体性の希薄な文章なので寂しさや悲しさはない。淡々としている。
    こういうなにも描かない小説を文学作品というのかもしれない。

    主人公の僕にただ一つ間違いが有るとすれば雑貨屋の娘を好きになったことだろう。

  • 小川さんの本♪って読んだけど、難しかった(>_<)
    ブラフマンのしぐさがただただ可愛かった。

  • も一本小川さん。
    ブラフマンけなげでかわいくてさみしくて
    動物飼ったら多分こんな風に心が動くんだと思う。
    そしてこの娘は嫌いです。

  • 著者の作品を読むのは博士の愛した数式、猫を抱いて象と泳ぐに続く三作目。主人公の、ある対象に対しての深い愛情を優しく描くという点は共通しているが、前述二作よりも淡白に感じられた。と言うよりも、その二作が素晴らしすぎたのか。

  •  読み終えた瞬間「わけわかんね〜」と思わず叫んでしまった。
     え?なに?何が書きたかったんだ、これは。

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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