チルドレン

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062124423

感想・レビュー・書評

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  • 陣内みたいな人いそうでいない。

    個性が強くて枠をはみ出す人と枠におさまるように自分を変化させられる人どっちも大事だと思う。

    表紙が可愛くて最初は購入したけど中身も好き。

  • 『陽気なギャングが地球を回す』の響野とキャラがかぶる陣内を第二主人公とした短編シリーズ。
    短編毎に主人公はいるのだが、どれも陣内の話であるという設定が面白い。
    軽妙快活で捻りの効いたストーリー。伊坂幸太郎の小説に求める髄がここにある。
    TWISTED SISTERの『STILL HUNGRY』を大音響で鳴らしながら読んでいたら、'84のオリジナルリリース時にはボツになった‘Never Say Never’が「チルドレンⅡ」のクライマックス、ライブハウスのシーンと重なった。
    偶々なんだろうが、シンクロニシティだと思いたいんだ。おれは。

  • 読みやすくて面白かった。

    3人の男の子が銀行強盗事件に巻き込まれ、事件の後も友達になって再会する。そのうちの一人陣内と言う少年は家裁調査官として働く。

    彼は変わっているし、なんかウザい、ひどい、って思ってしまう所もあるけれど、日本人独特のみんなと一緒にしなくちゃ。周りの目を気にしないと…。みたいな所が全くない。清々しいほどに。日本にもっと彼のような人が増えたら、これからの日本はもしかしたらよくなって行くんじゃないかな。

    でも家族に陣内のような人がいたら正直嫌かもしれない。親戚やクラスメイト、職場にいて欲しい。でもこんなお父さんがいたら今の私はもっと違った価値観をもって生きていたかもしれない。

  • 人を裁く資格はあるのか

  • 銀行強盗の人質になったことで知り合った人物たちの短編連作。
    1話目を除けばどれも事件とは無縁のお話のようで、しっかり謎解き要素が組み込まれている。娯楽として読むには最適。ただ、謎解きの部分は割とすんなりわかってしまうので、ミステリーとして楽しむには物足りないかも。

  • 26.6.18

  • 「あと一冊だけ、なんか読も。」と、手に取った本。
    思ったより、断然面白い。
    短編集と思いきや、短編同士がゆるくつながっている。
    チルドレン(子どもたち)という本なんだけど、子どもたちを更生させるために奇跡を起こす大人たちが主人公。
    お勧めです。

  • ☆以前に読了

    短編集の長編集。
    伏線回収はいつものごとく秀逸。
    何も考えずスラスラ読めるのもたまにはいいのだ。

  • 短編集(のフリをした長編小説)ということもあり、これ以前の物語より、ずいぶん読みやすかった。
    陣内の様な人になりたいと思いつつも、色んな社会に触れて、どんどん、あまりなりたくない大人になって行くんだろう。

    とりあえず今日は、ジャズでも聴こうか。

  • 話が繋がってて、面白かった。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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