- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062124423
感想・レビュー・書評
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連作短編で登場人物が鴨居、陣内、永瀬&ベス、優子、武藤。
どの話もクセが強い陣内が軸になってますが、主人公は陣内以外の人という構成です。
チルドレンⅡの家裁調査官は奇蹟を起こすという陣内の居酒屋での熱弁と、ダメ親父が実はバンドボーカルだった、という場面が好きです。
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短編が5つほど続いていく話
銀行強盗がきっかけで出会った永瀬、陣内、鴨居。
陣内のさっぱりとした、ちょっとおかしい言動を中心に物語は進んでいく。
家裁の話は点と点がつながっていく様が面白かった。
永瀬視点は盲目な点と一人称視点の展開からこちらも長瀬と同様に推理していくような様が面白かった。 -
面白かった
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伊坂幸太郎さんの本を全て読んだわけではないけど、優しさが伝わります。
優しくて、ユーモア溢れる登場人物が、
伊坂幸太郎さんの人柄なのかなと、想像します。
短編だけど、一つのお話にまとまってます。
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2002〜4年の連作5短編集。バンク、チルドレン、レトリーバー、チルドレン?、イン。ユニークな勝手キャラ陣内、振り回される鴨居、盲目の永瀬と盲導犬のベス、永瀬の彼女・優子、家裁の調査員・武藤。担当したこどもたち。
ユニークなキャラのユニークな言動、周りとの絶妙なやりとり、ジグソーパズルのパーツが最後にハマるようなオチ。これぞ伊坂って感じ。 -
銀行強盗事件に巻き込まれた陣内と鴨井、たまたま人質として居合わせた永瀬(盲目)、その彼女、陣内の後輩の武藤
人人の繋がりって面白うなぁと思った
破天荒な陣内のキャラが強烈
なのに、さすが陣内。って思えちゃうキャラクターが凄い。何だか羨ましい
視覚が無いかわりに聴覚や触覚が冴えている永瀬の一言が興味深かった
服に生地を触って、この服安そう。とか
パーマ液に匂いを嗅ぎ別けて、パーマかけたんだね〜とか
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家裁調査官と、彼の友人たちをめぐる、連作短篇集。ほっこりする話ばかりなのに、なぜか一編を読み終わる毎にじわっと湧き出そうになる。歳のせいで、涙腺が緩くなっただけかな。
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家庭裁判所の調査官を主人公にしたお話の1作目で短編集
お話は次の5つ
・バンク
・チルドレン
・レトリーバー
・チルドレンII
・イン
独自の正義感で自分勝手な行動
でも結局真理と射ている陣内
バンドに入り魅力的なギター奏者という意外な一面も持つ
周りには仲間が集まり救われる人達が集まる
一緒に居たくないような居たいような
何故か関わっていたくなる
そんな陣内を中心にその仲間たちとの事件のおはなし
家裁調査官の若手武藤
陣内の友人 鴨居、盲目の永瀬、その彼女の優子
みんな陣内に腹を立てながら最後はなぜかほっこりする
(永瀬は腹を立てないか。。。)
家裁調査官になる前のお話と家裁調査官になってからのお話
私は「チルドレン」「チルドレンⅡ」が一番面白かったです -
「陣内を逆さに吊るして叩けば、おそらく出てくるのは『失礼』と『無遠慮』だな、と鴨居は確信した。」(27ページ)
破天荒で、意味不明な正直さで周りを振り回す陣内。
小さいものから大きな事件が起きる時、
必ずのように関わってくるのが陣内だった。
そんな鬱陶しいけれど憎めない彼の、
爽快で奇怪な数々のエピソード。