No.6〔ナンバーシックス〕 #3 (YA!ENTERTAINMENT)
- 講談社 (2004年10月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062125857
感想・レビュー・書評
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成長し、教育局指定の教育機関に通うようになってすぐ、教師から夢想癖があるとの注意を受けた。このままでは、将来に不安があると指摘されたのだ。母は泣き、父はうろたえ、樹勢は特別プログラムの下、一年間、特別指導を受けることになった。ほぼ、強制的にだ。祖父の書架から借りてきた古い本は全て処分された。そして、数か月後、祖父がいなくなった。『黄昏の家』に行ってしまったのだ。年寄りにとって最高に幸せなことと、誰もが口にするけれど、樹勢は、二度と祖父に逢えない寂しさに、ベッドの中で幾夜も泣いた。泣きながら眠りについた夜は、必ず祖父の残してくれた物語の夢を見た。
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画 / 影山 徹
写真 / 北村 崇
装丁 / 城所 潤(Jun Kidokoro Design) -
きみに出逢えてよかった
矯正施設に友達が送られたことを知った『紫苑』は、一人で助けに行こうと家を出るも、冷静になれと諭される。独自に情報を集めていた『ネズミ』と、手を貸してくれることになった二人の仲間と共に、焦燥に駆られながらも、友を救う手段を模索する『紫苑』。
一方、NO.6では、異変が起こりつつあった。
少年たちの内面の揺れに重点が置かれた回なので、ストーリー的にはあまり進展はなかったですが、面白ろかったです。ジュニア向けなので、ストレートで解りやすいしね。
とりあえず、手紙を隠してたことで仲たがいはしなかったので、ほっとしてます。 -
紫苑がだんだんとたくましく見えるようになりました!
ネズミやイヌカシもなんだかんだ言って、紫苑のことが心配なんだなと思います -
話がスムーズにのってきた、という感じ。面白くなってきました。
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中途半端な慈悲心で何ができる。子どもたちを憐れむふりをして、ぼくは、自分の良心をなだめているだけだ。
たとえ彼の言葉がどれほど辛辣であっても、非情であっても、決してそこに嘘はない。だから刃となり矛となり、この胸に突き刺さってくる。他者によって変わっていく自己を紫苑は、鮮やかに自覚していた。
知識が無駄だとは思わない。絶対に思わない。しかし、それは人間を理解することとは、まったく違う次元のことだ。数字に置き換えられる情報、知識からは、生きた人間の複雑さも実像も捉えられない。
失いたくないほど大切な相手なら、最後までちゃんと守れ。守るためなら、どんな無様なことだってやれよ。 -
2巻より引き続き
分類としては児童書になるが内容としては少し厳しい気がする世界観 -
前回までは紫苑とネズミの展開だけでしたが
今回は沙布が連れ去られたことによっていっきに視野が広がった気がしました。
次の展開が楽しみですね。 -
やっと動き出した、というかんじ。<br />イヌカシが素直で可愛い。<br />色々な思惑と、想いとが絡み合って、この先どうなるか、目が離せません。
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この小説はお勧めです!!
本当にスリルがあって面白いです!
ハラハラどきどきの小説です!