日暮らし 下

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127370

感想・レビュー・書評

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  • 手練れの作者による手練れの作品。

    人物が沸き立つような描写や、説教臭くならずに人の道や人の業を説くこの手腕はどこから来るのか。

  • 話がだんだん込み入り、寄り道も多くなり、作者の他の作品と同様ややくどく感じたが、最後の大団円に持っていくには必要な前ぶりだったようである。事件はあらかた弓之助が解いてしまい、平四郎は傍観者にすぎなかったようで、弓之助事件簿と名前を変えてもいいくらいだ。ミステリーの常道で一番事件に関係なさそうな登場人物が犯人であったわけだが、このシリーズ湊屋の一連の物語に終止符が打たれるまでまだまだ続きそうだ。

  • 再読。もちろん面白いのだけれども、さすがに弓之助がスーパーボーイ過ぎるのと、芝居で落着させるあたりには納得がいかない。興味深いのは長い佐伯のダンナ。前回のシリーズと違ってきれいに落ち着いているところは気持ちがいいけどね。

  • 再読

  • 頂きもの

  • 再読。するする読めて、やっぱり面白い。最後がちょっとあっさりしてるかなー。

  • 上巻の続き、細かな事件も起きつつ、メインの殺人事件も解決。面白かった。

  • 後編は一気に葵殺人事件の真相に迫っていきます。主人公の同心・井筒平四郎の美少年の甥・弓之助の推理鮮やかに犯人が判明し、めでたしというわけですが、ちょっと推理の展開に飛躍があり過ぎるのではないか、と思います。また犯人の背景にある過去の暗さに複雑な思いがします。もう少し救いが欲しいような・・過去の犯罪におどろおどしさを感じさせてしまうのは江戸時代を舞台にしていることからやむを得ないのでしょうか?しかしながら、登場人物たちがそれぞれ愛すべきキャラクターでユーモアに富んでおり、下町人情の情緒を感じさせる作品としての香りを放っており、間違いなくお洒落な佳品です。ミヤベ・ワールド探索で本所深川を散策し、江戸そして大正・昭和初期の情緒の残っている町並みを楽しむことが出来ました。いたるところにお寺・神社があり「信仰の町」だったんだぁと思います。

  • 最後の片付け方が「それでうまくいくもんなのか」と思いはしたものの、いくのが江戸時代だなと思った。
    若干、事件が広がりすぎているような気もして、犯人も予想通りではあったが、面白いのは確か。
    シリーズを通して読みやすく、文化の勉強になる。

  • ラストは宮部さんらしい情の深い話になった。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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