日暮らし 下

著者 :
  • 講談社
3.76
  • (136)
  • (190)
  • (274)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 1148
感想 : 112
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127370

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ぼんくら」の続編。上巻の短編集的な感じと打って変わって、下巻は一気に読みきれます。弓之助が世間をしり、凹むくだり、それを励ます叔父上との会話。江戸の町、人の描写。さらに続編が待ち遠しい。

  • 2009.12

  • 読み進んでいくうちに、読む順番を間違えたと思いました。
    この本は「ぼんくら」の続編で、自分は「ぼんくら」の方が続編だったかな…と勘違いしていた。
    で、本を読んでいくうちに気付いた。
    こっちの方が続編やんか…( ゚ д ゚ ;)
    しかも、「ぼんくら」での事件がかなり影響している。
    うっすらと前作の事件の真相も分かる。
    途中で読むの止めて、「ぼんくら」読むか…。
    悩んだ末、そのまま読み進めることに。
    読み進めた結果、やっぱり「ぼんくら」を先に読んだほうが良かったなぁ~と。
    けど、「ぼんくら」を読まなくても障りは無いです。
    十分に面白いです。
    でも、「日暮らし」の後に「ぼんくら」読むのは面白みが半減するかもしれない。
    というか、「ぼんくら」読んでから「日暮らし」読んだ方が絶対いいです。
    面白さがより増すと思います。
    内容のほうは面白いです。
    前半は短編集で、後半の話では前半の短編集が全て繋がります。
    読み応えはバッチリ。
    登場人物もすべて良い。
    個人的には佐伯さんが好きだなぁ。いいキャラしてます。
    満足度は★★★★☆。
    個人的にどんでん返し的なものが結末に欲しかったなぁ~と思ったので。
    けど、この本は登場人物が本当にいいです。
    それぞれが味を出していて、不足な人はいないように感じる。
    宮部さんの時代小説はやはり読みやすくっていいです。

  • ぼんくら同心、井筒平四郎と鉄瓶長屋の面々が巻き込まれた事件も遂に来るべき所へ…!?
    「ぼんくら」で名前だけは出ていた運命の女性が単なる悪役ではない複雑な趣をもって描かれています。
    登場人物は、その日その日を真面目に働いて、かつかつに暮らしている町人達がほとんど。
    それぞれに心根が優しく、意気地があって、作者の暖かい視線を感じます。
    おでこと弓之助の活躍が楽しいですね!
    悪人や癖の強い人間もいて、そういう人が混じり合って暮らしている…
    すぐ傍に色々な人がいて親しくなってしまったような感覚があります。

    単なる悪人というのでもないけど湊屋総右衛門はなかなか嫌な奴で、ある意味あっぱれ。
    悪人の末路もさまざまですが〜救いを残していました。
    読み応えのある作品です。

  • 日暮らし、上下巻。13才の弓之助が、世間
    のことを考えこむ場面の、平四郎との会話がいいです。
    「この世のことを、おめえ一人で全部背負い込むわけには
    いかないんだよ」

  • めちゃ面白かったです。おおいに堪能できました。久々に余韻が残るいいお話でした。宮部作品の好きな所の一つに描写のすごさがあります。今回、360ページにある晴香のまなざしの描写、『睨むではなく、怨むでもない。それがそこにあることを知っていながら、それが自分を執念深く尾けまわしていることも承知していながら、長いこと逃げて、除けて、目を背けてきたものに、今ようやく向き合って、挑みかかるかのような目つき。』いったいどんな目つきだよ?と突っ込みたくなるくらいかっこよくてしびれます(笑)
    ラストの披露宴での平四郎の驚きもよかったです。
    できたらまだまだ続きを書いて欲しいです。弓之助やおでこのその後も読みたいです。

  • 「たったかたったった。
    調子のいい足音が聞こえる。
    たったかたったった。
    一人分ではない。二人いる。
    「はい、おでこさん、今度はこっちですよ」
    楽しげな声がして、また足音が。
    たったかたったった。」

  • 宮部みゆきさんが時代物のおもしろさを知らせてくれました。

  • 【ぼんくら】の続編です♪
    ぼんくらでの事件も関わってくるので
    ぼんくらから読んだほうが絶対いいです!!
    しかも面白い!!超美形少年の弓之助が見たい!!
    映像化するなら今なら神木君かなぁ♪

    ただ、結局のオチが私的にはイマイチだったかも。
    最初の方の事件は面白かっただけにちょっと残念。
    ホラーチックだったからお初でやってもいい話だったかな。
    こちらも続編希望です♪

  • 大衆小説の作家として、宮部さんは随一じゃないでしょうか。

全112件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

宮部みゆきの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×