闇の底

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135283

感想・レビュー・書評

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  • 幼女殺害事件のたびに、性犯罪の前歴者が
    死刑執行人・サンソンを名乗る犯人に殺される。
    妹を性犯罪で亡くした過去を持つ刑事・長瀬が追うのだが...

    途中ミスリードされそうになったけれど
    犯人はやはりあの人。
    最後は残念な展開で読後感が悪く
    題名に納得。

  • 本当に怖いラスト。

  • 「友罪」を読み、薬丸さんの本を読んでみようということでその2。

    すっかりだまされていて、「私」と出てくる人物が父親かと思っていました。
    こういう展開だったとは。

    性犯罪者の再犯問題。
    またも考えさせられながら、展開に翻弄されてしまいました。

  • 図書館借り。一気読み。

    予想外のドンデン返し…。

    でも、スッキリしないモヤモヤ…。

  • これまで読んだこの人の作品のなかでは一番面白かった。なかなか手の込んだどんでん返しは鮮やか。登場人物の造型もよく考えられていると感じた。
    ただし、描かれている人の心の闇というものは理解しがたく、主人公に感情移入できなかったのが残念だ。このようなテーマではついて回る難しさなのだろうと思うけれど。

  • 10.05 2回目だが最後が今ひとつ。

  • 以前、幼児に性犯罪を犯した過去をもつ人間が次々と殺される事件が起こる。
    その事件を追う刑事にも、昔妹をそういった人間にいたずらされ殺された過去があった。
    犯人はやがて声明文を出し、自らを刑の執行人、サムソンと名乗る。
    『これから先、子供が殺される犯罪が起きれば、かつて子供を殺し、子供を傷つけてきた人間を生贄にする』

    この物語は犯人側、それを追う側、両方の目線で描かれています。
    そしてラストに誰が犯人かが分かります。

    こういった話は私の好みですが、これはどうにも話に入り込めなかった。
    被害者側、犯人側の心理描写が希薄でちっとも心に響かない。
    ただストーリーを表面上読み、追うだけといった感じでした。
    性犯罪の事件が話の中でいくつも出てきますが、それらの一つ一つの描写が希薄なため、ただ事件を羅列しているような印象をもちました。
    正直個人的には物足りない感想です。

  • かつて、何の罪もない少女を殺害していった者をターゲットにして、次から次に始末していく恐ろしい殺戮者サンソン。やがて、サンソンから挑戦状をたたきつけられた警察関係者は果たして・・・。最後の展開は驚きでした。

  • 幼女を対象とした性犯罪が起きるたびに、前歴者が残忍な首を切られた状態で殺される。「サンソン」を名乗る犯人からは、「性犯罪が起きる度にこうして殺人を繰り返す」という投書・録画したDVDが警察・報道陣に送られてくる。連続殺人の犯人は誰か?……小説の中の話ではあるが、前歴者を処刑する犯人を庇いたい気持ちになる。日本の場合近年特に犯罪者の人権・更生が優先され、必要以上に保護されすぎではないか!性犯罪前歴者は所在等厳しく管理する必要を感じる。「闇の底」という題名読む者に色々な受け取り方が有るように思う。

  • うまい具合に伏線を配置していて、犯人にたどりつくのは非常に難しい。読了後タイトルでもある闇の底の意味に深く考えさせられる。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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