獣の奏者 II 王獣編

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062137010

感想・レビュー・書評

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  • 闘蛇編に続き、すごく面白かった
    特に最終章、泣けた・・・いい話だ~って感じで締めくくれた久しぶりの小説。
    うちの図書館では児童文学の棚にあるし、字も大きめだけど、成人が読んでもすごく面白いと思う。

  • これは最高に面白かったです!圧倒的です!うちの子供たちの一番が久々に更新されました。
    ミクロからマクロまで滑らかに繋がっているところがとてもいいと思うんです。エリンの気持ちとかペットのお世話の工夫とか子供たちにもとっかかりやすい。それが政治や歴史や宗教と結び付いてスケールの大きい展開をしていくから、最初からだと難しいかもしれないそういった部分も理解できるし思い切り楽しめる。実際の世界でも、歴史を動かすような人や事件でも個人のレベルから始まっているのが真実で、しかし残るのは歴史に記録された事件だけだったりするってことなのだろうと思うから、この物語の世界の描写は歴史の背後を想像するための勉強にもなると思います。私、大人としては中盤からエリンが暴走してるのではないかという気もしたり、価値をどこにおいているかわからなくなったりして、どうも共感しかねる部分もあったのですが、それはエリンの人間味というか若さが描写されているということだったのかなと、最後まで読んで納得しました。エリンの虚無感の正体も結末でよく理解できました。

    意外と登場人物が少ないんですよね。物語のテンポのためにやむないんだとは理解できますが、面白かったからもっと膨らませて膨らませて!という気はしました。それで5冊書いてくれたんでしょうね。残りも楽しみです。

    うちの小学生たちも大喜びでした。面白くていてもたってもいられず、もじもじしていましたよ。最後の最後までどうなるかわからなかったところが良かった!と言ってました。

  • 感動というか…。すごいな。読むのは二回目らしいけど(……)本当感動した。ダミヤの本性がわかり始めたとき、こいつ大っ嫌いと思った。最後の最後でざまぁと思ったけど、なんかダミヤは平気そうな顔をしたあたりから出てきてないからちょっと心配。イアルはかなりかっこいい…。ダミヤを拘束したとことか、エリンに助けを求めたとことかとにかく男らしい!最後のリランがエリンを助けるところは本当の本当にやばかった。エリンを食べちゃうの!?とか思ったけど、口の中に入れて助けるとか予想外だった!やっぱりリランもエリンのこと大切に思ってたんだなと感じた。評価は4.5

  • カザルム王獣保護場の学舎に無事に入ったエリンは、傷ついた王獣の子、リランを救いたい一心で、王獣を操る術を見つけてしまう。
    しかし、王獣はけっして馴らしてはいけない獣であった。
    王獣は闘蛇の天敵。
    彼らを馴らし操ることができたなら、ものすごい武力を持つことになる…。
    エリンにその気がなくても、それを利用しようとする者は後を絶たないだろう…。
    そして、エリンは王国の命運をかけた争いに巻き込まれていく。




    闘蛇編と王獣編で一つの完結を迎えるこの物語。

    リランとの日々があまりにも素敵で、その後、何が起こるのだろうと知るのが辛かった。
    エリンはただ知りたかっただけなのに。
    なぜ、野生と保護場の者とでこんなにも違うのか。
    どうすればもっと心を通わせられるのか。

    先人たちが何を知り、そして何を隠しているのか。
    それには太古の昔に遡らなければならない。


    4冊一気読み。面白かった。こんなに夢中になったのは久しぶりです。
    この2冊ではまだまだ謎も多く残っているけれど、いい終わり方だったと思います。
    ちょっとナウシカを彷彿とさせる…。

  • ラストナウシカやな

  • これまた涙
    蜂飼いとのやりとりは切ない
    王獣に寄せる心と母の記憶

  • 2014.02.17読了。
    今年5冊目。

    レビューは最終巻に。

  • 傷ついた王獣の子、リランを救いたい一心で、王獣を操る術を見つけてしまったエリンに、学舎の人々は驚愕する。しかし、王獣は「けっして馴らしてはいけない獣」であった。その理由を、エリンはやがて、身をもって知ることになる……。王国の命運をかけた争いに巻き込まれていくエリン。人と獣との間にかけられた橋が導く、絶望と希望とは?

  • 家族に勧められて。アニメをちらほら見ていたので、ストーリーに入り込みやすかった。主人公が成長の中で、自分の置かれた立場を理解していくのが面白い。

  • いやー、本当に名作です。

    もう貪るように読みました。

    今さら面白さの説明なんて不要ですね。

    でも敢えて言うなら、母親の○○とか、エリンの指とか、闘蛇ペロリとか、エグいシーンも躊躇なく書いちゃうとこがサイコー。

    世の中そんなに甘くない、というのをチャンと書いてるのが、ファンタジーなのに締まった雰囲気を醸し出している気がします。

    一区切りついたので、3,4がどうなるのか期待と不安が入り交じりつつ次巻へ。

    最高にオススメ!!

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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