- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062140935
感想・レビュー・書評
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あぁ。
私も、この手かもしれない。
思い当たるふしがいくつかあるなぁ。
何とも。
でも好きだなぁ、田辺聖子さんは。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良いと佐藤真由美さんが紹介していたので読んでみる(言われるがまま)。
本当に面白かった。こと恋愛に関しては時代とか関係なく気持ちは同じ名なのかもしれない。ていうかすごく移入しやすい(笑) -
2011.09.05-2011.09.10
40年近く前の作品とは思えない内容、テンポの良さ。田辺さんの著書は初めてだけど、なんだかハマりそうです。
次は「私的生活」だっ。 -
初めて田辺聖子さんの小説を読んだが、面白かった。文句なしにうまい!
舞台は昭和40年代後半の関西。雑貨デザイナーの乃里子と、彼女をめぐる男達と女友達の、恋と情事の物語。
出てくる登場人物が、誰も彼も尻が軽く、昭和40年代でこんなに男女間って進んでいたのか!?と驚くばかり。
暗さがまるで無く軽やかで、最近の若い作家の恋愛小説に出てくる男女のようだが、そこはやっぱり田辺聖子の筆によるものは、この頃の作家のものとは訳が違い、品格がある。
時代性か、男の浮気と暴力に寛容な傾向が見えるのが気になるが、その分、めいっぱい女も勝手なので、まあいいかと思ってしまう。 -
30女の三人のオトコと友情のお話。
カバーの通り色褪せない昭和初期の恋のお話。
この時代なら後ろ指刺されかねない女性。オシャレ過ぎ、仕事をバリバリする女性。きっと田辺さんも自身の姿に近かった時代の先駆者を、自分自身が代わりに応援したかったのだろう。
そんな女性像。40年経って普通のものになった。◯◯女子となんでも開き直らせ持て囃す今。それでもお局様という意識は残る。
今と田辺さんの時代。人によっては、40年前の方が強く生きやすいかもしれない。
時代は少しずつ確実にベクトルを進めるものだ。今じゃ考えられないこともまた次の世代では当たり前になるかもしれない。
国によっては女性の生理や産む数、精子の弱さも孫の世代で変わり始めるだろう。
そうしたら、そうしたら、皮肉にも地球温暖化も弱まっていくのかもしれない。。。
印象に残ったのが、言い寄れる人間と
言い寄れない人間がいる、ということ。
あんまり好きじゃないからダメで元々で言い寄れて、本当に本当に恋焦がれる人は言い寄れないオトコ、ということ。
思い浮かぶばかりだよねぇ…
さすが田辺源氏! -
心の動きや男女の掛け合いがひねりがあって面白い。
古い本だが古さを感じさせない内容。(挙げるとすれば、携帯電話がないことくらい)それもまた味。 -
やわらかな日本語で読みやすい。
清濁併せ呑むというか、いろんな人と恋しても、なんとなくゆるやかに統合されてく乃里子のパーソナリティが魅力的。
自然体の美々に五郎を奪われて「哭」する場面は共感。
でもそんな美々とも友情を切らないあたりが、また割り切れない感じでいい。 -
この本が、今から30年以上前に書かれた物ってのが信じられないくらい、恋愛は現代も昔も変わらないんだなぁ、と正直思った物語。
私の好きな空気感とは違ったけど、
結構一気に読める本。
続きが楽しみ。