- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062142847
感想・レビュー・書評
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いま話題の再生生物学。その権威的な教授との対談。内容は薄い。
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今や本物の眼や心臓を造れるようです。イモリの。
いずれ人間も造れると思いました。
浅島教授はそこらへんを誤魔化しますが、太田光はしつこく追求してました。 -
発生生物学の先生との対談。
受精卵からさまざまな臓器を作り出している研究者が、「基礎研究には興味があるがその先には興味がない」という姿勢を打ち出している。このスタンスが日本の研究者らしさかもしれない。 -
爆笑問題のコンビが、科学者の研究室に乗り込んで、丁丁発止と渡り合うNHKの人気番組「爆笑問題のニッポンの教養」。本書はその2007年4月13日の第1回放送《FILE001:「命のかたちお見せします」》における3人のやりとりを、新書版サイズにコンパクトにまとめた1冊です。
今回、爆笑問題の2人は、発生生物学者として世界的に有名で、ノーベル賞候補でもあるという東京大学の湯浅誠教授の研究室に向かいます。東京大学駒場キャンパスの構内で先生と対面し、3人は研究室に向かいます。プレハブの中には、カエルやイモリの水槽が並んでいて、まずそこで話が弾みます。
続いて、メインの研究室に移った2人は、湯浅先生のこれまでの業績について、顕微鏡をのぞきながら簡潔な説明を受けていきます。受精卵の発生プロセスにおいて、アクチビンというタンパク質が器官の分化に決定的な約割を果たす(分化誘導)というどうもノーベル賞級らしい発見について、湯浅教授はあくまで謙虚に語っています。
そして、この研究が発展した結果、いまでは様々な臓器(器官)を作り出すことまでできるという話から、話題はやがて倫理的な側面へと移っていきます。イモリが好きで、生命の発生という基礎研究に最大の興味を持っている湯浅教授は、研究成果の技術的・医学的な応用は慎重にするべきだと考えています。確実性や安全性の問題に加えて、国民の理解も必要だという姿勢です。それに対して、爆笑問題の太田さんは、そうは言っても科学や技術は可能性を示せば必ずその方向に突き進んでいくという見解を示し、湯浅教授の責任も暗に示唆しています。この119~141ページあたりの論争部分が、専門家に素人が鋭く突っ込みを入れ、両者の意識のギャップも垣間見えるという点で、本書(今回)のクライマックスだと思います。
このほか巻末には、爆笑問題と湯浅教授の双方の感想コメントと、この分野についての一般向けブックガイドも掲載されています。
本書は、最先端の科学研究やその現場の風景を、コンパクトにかつ素人目線でまとめてあり、多少とも生命科学の最先端に興味のある読者には、面白く読めるでしょう。ただ、当然ながら映像的にはTVよりも弱くなり、リアルな研究現場を見せている番組の良さは減少してしまっています。とは言え、文字の形でじっくりと読むことで、映像をぼーっと眺めているのとは違い、立ち止まって自分のペースで考えながら読むことができ、その点は本書のメリットと言えるでしょう。
【短評】
NHK「爆笑問題のニッポンの教養」の書籍化本です。2007年4月13日の第1回放送《FILE001:「命のかたちお見せします」》を所収しています。今回は、発生生物学者の東京大学・湯浅誠教授と爆笑問題との対談。生命倫理的な側面から歯に衣着せずに持論を述べる太田さんに、教授がやや推され気味? -
[ 内容 ]
浅島先生は、アクチビンというタンパク質を自在に操り、22の臓器をつくり、再生医療の扉を開いた。
大学の片隅のプレハブ小屋で、生命の神秘に出会う。
[ 目次 ]
プロローグ 浅島誠先生の研究室へ
第1章 駒場の秘密基地
第2章 イモリは人間よりもすごい
第3章 生き物好きがこうじて
第4章 いろんな臓器をつくりました
第5章 どこまで行くのか?
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
TV番組「爆笑問題のニッポンの教養」の内容を書籍化したもの。何になるか決まっていない細胞にアクチビンというたんぱく物質を加え、その濃度を変えることによって、さまざまな器官を作り出すことができるということを発見した研究者を取材しています。ページ数は少なく読みやすい本なので入門書といえますが、研究に対する真摯な姿勢が伝わってきて楽しく読めました。(2008.1.22)
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生命の発生って不思議ですね、それを扱ってしまう人間も不思議ですが。。。倫理と欲求の鬩ぎ合い、みたいなね。