カソウスキの行方

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 566
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145374

感想・レビュー・書評

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  • 生活の中に誰かを好きになる事を採り入れる。なるほど。

  • 短編3作。ユーモアのある話でおもしろく読めた。

  • 「仮想好き」という発想や言葉遣いが面白い。
    津村さんの恋愛物、といってもなんだか恋愛になりきらないところが絶妙だなあ。
    ちょっと寂しいけれど、20代も後半になってしまうと、簡単に恋愛相手が見つかる人の方が少数派ではないのだろうか。日常には劇的な恋愛はなかなか落ちていない。それが普通なのかもしれない。

    エッセイを読んだあとだからかもしれないが、ハーブや舞台となるショッピングモールや仕事の描写など津村さんの小説には津村さん自身の日常が滲み出ているように感じる。だからこそちょっと変わった登場人物たちでもリアリティがあるんだな、と思う。

  • 『カソウスキ』は『仮想好き』だったのですね。
    タイトルを見て何の話か分からないまま読み出したら結構面白かったです。
    ドラマティックな激しさはないけれど人間の抱えるちょっと干乾びてしまった部分や不可解な部分が絡まる人間模様がじんわりきました。

  • 相変わらずの社会人、労働者が主人公。堅苦しそうで意外とルーズな主人公なんだけど、この作品はちょっとほっこり出来たな。面白かった。

  • 多分、初めて読んだ作家さん。
    でもすごく肌に合う感じがしたので、他のも読んでみようと思う。

  • 自分には合わなかったが、読みやすくて面白かった。

  • いやぁ、いいわ津村さん。何の感情もない仕事仲間を仮想で好きになってみる。面白い!ちょいと悲しいけど、そこがいい。

  • 図書館本。

    会社生活の描写がリアル。
    主人公もずいぶん変わってるけどわかるわかると思うところも
    あるし、この作家さんは別の作品も読んでみたい。

  • 2012年3月

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

「2023年 『うどん陣営の受難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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