カソウスキの行方

著者 :
  • 講談社
3.55
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本棚登録 : 566
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145374

感想・レビュー・書評

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  • どうしても津村氏の本の評価が高くなる…。表題作より、everyday I wrote a book の方が好き。ちょっとしたことでバランスを崩したり、救われたり、というとありがちな女性向け応援ストーリーなんだけど、この人の本は一歩踏み込んだ葛藤と諦観がある。(ので好みが分かれるところでもある)

  • 正直言ってつまらなかった。ストーリーにも文体にも覇気がない。それがこの作家の特色なのかもしれないが。寝しなに頭を空っぽにするためだけに読んだ。

    この作家は芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』だけ読めばよし。

  • 津村さんを読むきっかけになった本。
    あんまり読み易い文体じゃないし、何が起きるってわけでもないけど、なんか読むとちょっとだけ元気が出るんだなー。

  • 主人公の年齢が近いから
    共感するだろうと思っていたけど、
    うーん、なんでしょうか。
    気持ちはわかるような、
    でも共感したくないようなかんじ。
    女の子の気持ちが難解。

    全体的に乾いているかんじがします。

  • 芥川賞候補になった作品。
    三編からなっていて、
    「カソウスキの行方」は倉庫に左遷されたイリエが
    生活に潤いをもつために脳内彼氏としてなんとか同僚を好きになろうとし、
    「Everyday I Write A Book」は好きな男性と出会うも
    タイプでない男と仲良くなっていき
    「花婿のハムラビ法典」は恋人から受けた不義理をそのまま返そうとする。
    一癖も二癖もある主人公たちが、日常のもんもんとしたなかを
    ちょっとずれた位置で行動しながら気づけば大切なものを見つけている、というパターン。
    くすっとするところもあるけれど、私にはあまりはまらないタイプみたい。
    芥川賞の受賞作品ってやっぱり私には理解できない部分も多く。
    純文学って難しいものだな。

  • 2010/5/3

  • 勝手に好きになったと仮想する。
    この設定が好きです。私も似たようなことはやりました。きついところで勤めていたので、それを支えにしようともがいていた頃のことを思い出しました。
    『ポトスライムの舟』も読んだけど、なんというかおひとり様の女の人、という話が多い気がします。

  • 題名からして、ピンと来た。
    内容も、サラッと素敵だった。
    津村記久子、いいぞ。

  • カソウスキってそういうことか、と思いました。ほのぼのとしていて、日常の景色でよかったです。

  • 自分を幸せにするのは、多分自分。

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

「2023年 『うどん陣営の受難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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