カソウスキの行方

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 566
感想 : 117
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062145374

感想・レビュー・書評

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  • 仕事の感覚とか平成以降に世に出た人だったり都会の大卒女子のものだろう。田舎の中小企業や高卒組には違和感があるだろう。世につれ人に連れと思う。

  • 同じ職場で働く男の人となりをクールな視点で評価し、「よし、とりあえずコイツを好きってことにして、仕事もプライベートもクソつまんねー毎日の活力にしよう」と決定した女の語り口が、とにかく可笑しい表題作。

    「コイツはねーな」と頭から決め付けてる男性を「好きな人」に仮設定するって、なかなか歪んでますな〜(笑)。
    まあでも既婚者相手に仮想恋愛するよりはマシか…?

    そうは言っても、そこから恋が始まっちゃう系恋愛小説でしょ?と思い込んで読んでたら裏切られます(笑)。

    こういうのはイケるんだな、私。

    ちょっと恋愛に対して頭でっかちになりがちな女性ほど楽しめるかもしれません。

  • 最近はまってる津村さんの本。日常の地味でリアルな描写があるあると思うし変にドラマチックにならないところが好き。そんな中でも少しだけ幸せになっていく様子がしみじみと感じられてよかった。

  • 表題作は面白かったけど、あとはよくわからなかったなー。
    カソウスキって発想が素敵。

  • 154ページ。第138回芥川賞候補作。装画/井出佳美 装幀/名久井直子

  • たまたま職場が一緒の独身男性を好きになったと仮定してみる「カソウスキ(仮想好き)」。
    恋愛感情なんてないのにとりあえず対象を観察し接触を試みる主人公が、まるで自分は興信所みたいだと冷静な目線を持ちながら、それでも地道に行動していく姿がなんだかいじらしい。
    ぱっとしない人生になんらかの色を持たせたいという気持ちにはすごく共感できるし、仮想好きが本当の好きに変わっていくみたいな単純なストーリーで終わらないところに、いとおしさを覚えました。

  • 「ポトスライムの舟」より読みやすかった。
    表題作は、主人公の心情や行動が細かくたくさん描かれているのに、主人公の性格のせいかそれほどくどく感じなかった。こんな風になる自分が想像できないでもないなーと思いながらさらさら読み終えて、後味も特に…読み終えてスッと消えました。

    「花婿の~」が一番好きです。全然状況は違うけど,自分の今についても、こんなもんだこんなもん、これでよし、と思わせてくれる感じがしました。

  • 再読、表題作ほか三つの作品集

  • カソウスキは結構好きだ。
    カソウスキ、そんなの思いつかなかったな。
    ちょっと不思議な感じだ。

  • 2013 8/12

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

「2023年 『うどん陣営の受難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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