ロードムービー

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1830
感想 : 341
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062150859

感想・レビュー・書評

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  • 大切な人をその時自分がもっている全力で一生懸命に相手を守る気持ちや行動って、相手にいつか伝わるものだと思います。短編でしたが、心温まる内容ばかりでした。

  • 『ロードムービー』だけ読んだ。これも含め、前作のスピンオフ的な短編だということなので、順番に読もうと思って。
    トシちゃんは頭も良くて人気者。でも嫌われ者のワタルと仲良くなったことでイジメの標的にされる。憧れていた児童会長、以前なら簡単になれると思っていたのに、今は遠い雲の上。それでも諦めずに立候補するトシちゃんへの、ワタルの応援演説に泣けた。
    「トシちゃん、どこに行っても何になってもいいんだよー」って言葉。友情めぇ、素敵じゃねーか。

  • 3話収録
    どうやら、先に『冷たい校舎の時は止まる』を読まなければならなかったらしい。
    が、これでも十分楽しめました。
    『冷たい校舎〜』は、今から読むぞ!

    「ロードムービー」 家出をする小学生の話
    いつだって注目を浴びてきたトシ。突然の孤立。
    唯一、いつも見方でいてくれた友の引越し。
    どうしようもない現実をなんとかしたくて、トシがとった行動は…。

    「道の先」 塾で講師のバイトをしている大学生を好きになる中学生
    思春期特有の無謀で一途な想い。優柔不断で優しい青年。
    冴えない中学時代を過ごしてきた講師と華やかで利発で大人びた生徒…。
    若さゆえの不安・絶望・危うさを激しくも切ないニュアンスで…。

    「雪の降る道」 幼すぎるゆえに大切な人へ冷たくあたってしまう少年
    みーちゃんは毎日ヒロに会いに行く。
    ヒロはいつでも拒絶する。
    親友を失ったヒロの哀しみを自分も一緒に背負おうとする幼いみーちゃんのけな気さに旨が痛みます。
    人の弱さと強さ…どちらにも頑張れ!って伝えたい。

    どれも切ないのだけれど、ラストには心温まる美しく優しい物語。

  • 「冷たい校舎の時は止まる」を読んでいると、もっと面白くなり、感動しますね!
    どれも切なく、強い人たちのお話。弱いところもあるけれどそれに立ち向かえる、受け止められる覚悟のある子供と大人の話だと思いました。

  • ロードムービー、本ならではのカラクリがあってほほうと感動しました。
    道の先、関係性が塾講師と学生の線を超えてると感じてしまった。
    雪の降る道はみーちゃんの健気さがよかった。ヒロちゃんについてがよくわからなかった。

  • 少し胸がキュッとなり、ホッとするような3作品が詰まっていました。

    非常に読みやすく、サクサク読み進められました。

  • 面白かったんだけど、短編集とは思いませんでした。
    さらにスピンオフって知ったからオリジナルを読んでみたいって思いました。
    スピンオフってわからなくても十分楽しめる本だと思います。

  • 冷たい校舎の時は止まるのスピンオフてきなやつ。冷たい校舎の時は止まるはかなり暗い雰囲気で、あんまり救われずに終わるキャラとかも多かったのですが、この作品はハッピーな終わり方になってて、心が温まるような作品でした。

  • スピンオフ元の存在を知らずに読んだ。
    『ロードムービー』いじめ主犯の新田アカリが小学生ながらもえげつない陰湿さで、まぁ異性ならなんとかやりすごせるかなぁと思ったらまさかの同性で、小学生が怖くなった。
    『道の先』千晶が自分の不在感で悩み、塾の先生に「いつか平気になる」と慰めてもらう話。スレた自分を演じつつも結局多感な中3千晶に対し、そんな贅沢な悩みで深刻に悩んじゃってまぁ、とスレた読み方しかできなかった。ホイホイ呼び出されて恋人繋ぎしてたり、「(抱きたいと)思うね。ぜも絶対に抱かない」と曰う大学生にも引く。

  • 冷たい校舎の時は止まるの短編集。
    この中だとロードムービーが一番好みだった。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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