- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062162487
感想・レビュー・書評
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通貨の信用をテーマにしていておもしろいが特に残る物はない。$$通貨信用不安を巡る混乱や政府内銀行内の混乱などはほとんど触れられておらず物足りない。$$また唐突に米国が信用不安になっていたという状況に設定がなっていたり説明無く状況が変わっていたりする。
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あっさり読める。高校生がお金の意味を考えるのにはいいかも。今、村上春樹の1Q84読んでいるけど、こうしたユートピアみたいなな社会主義共同体というのは資本主義に駆逐される運命なのかしら。
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読み始めると止まらない面白さがあった。しかしそのわくわくも後半はなんとなく尻すぼみな感じがしてしまう。全体の感想としては面白かった、と言ってもいいけど物足りなさも残る作品でした。
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前半は面白かったけど後半はなんだか…
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5年ぶりの島田雅彦。無限カノン3部作に幻滅したが、これすごく面白かった。
贋札を用いた金融テロのエンターテイメント小説。
島田のインテリジェンス(読者がうらやむアッパーミドルやハイソサエティの細部の描写、文学や芸術や哲学に裏打ちされたアフォリズム、少し小ばかにしたくなる彼独特のナンセンスユーモアなど)と彼にしかない文体がこちらの帰巣本能をくすぐる。「ああ、これこれ」と彼の文体は読み心地がよかった。やっぱり文体を持つ作家は強い。
そして優しいサヨクとしての立ち位置もぶれずにいて、頼もしい。金融テロ、彼岸コミューンから見据える国家体制、資本主義への批判的精神。
島田の文体と思想。ぶれずに健在。それでいてエンターテイメント。面白い。 -
悪くはないが、それほどのめり込むわけでもない。
恋愛の描写が稚拙。 -
いろいろな登場人物とシーンが細かく平行して
展開していく。
「浮浪者が100万円を拾った」
から始まるお金から物語がつむがれていく。
浮浪者の一瞬の夢、強盗、キャバクラ、有機野菜の失敗、ユートピア、資本主義貨幣経済への反抗、中国、偽札・・・
なかなかと面白かったです!