自分思考

著者 :
  • 講談社
4.29
  • (105)
  • (69)
  • (34)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 608
感想 : 97
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062171694

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホームページに感想を書きました。
    「「2014年のW杯はもう、優勝しか考えていない」」
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage134.htm

  • 人生は自分のため、自分の主観で生きていくのだと思った。自分の人生に対する答えは、自分の中にしかないのだ。

  • 山口さんの強さを感じる本でした。考えて、行動に移す。だけど動きが素早く、柔軟。新しいことにチャレンジするには、自分とよく向き合ったり、物事をピュアな気持ちで見れたりできることが大切で、山口さんはまだ30歳でありながらどうしてこんなに濃い人生なんだろうと、自分自身と比較してしまった。こういう女性にすごく憧れます。生物は変化を続けて進化してきた…変化をたくさん受け入れて自分を高めていきたいなと思いました。

  • 意思と目的を持つ人間は強いね。私は生まれてこの方、目標を持たず運と流れの選択で生きてきた。よって羨ましい一方、痛々しくも感じる。人それぞれ。

  • 先週からマザーハウスの山口絵理子さん続けて3冊目。自分の感覚とかなり共感できるコメントがあったのでネタバレですが記載します。今日も確かな勇気をもらいました。

    『心で動き、やりながら考える』
    ===
    動くことは「思考」の結果であると同時に、新しい思考に到達するためのヒントになる。一方で思考が伴っていないただの「動く」は誰にでもできて、そこには何の意味もないと思っている。

    考えることは基本的に面倒くさい。

    でも考えることをやめてしまった人は恐い。 一旦思考停止になった時に、人間としての成長も終わってしまう。

    自分自身で時間をかけて悩み考えた答えは、自分の人生に一つの軸をくれ、個性をくれ、人を巻き込む力をくれるものだと思う。
    ===
    ⇒ あれだけの行動力な山口さんですら、上記のとおりなのだから、自分は益々精進せねば、と思う勇気の言葉でした。

  • 前作が好きで読んだけれど、新しい発見がなかった。まとめみたいなもの。

  • マザーハウス代表の山口絵理子女史の「自分思考」、自分を見つめ、見つけ出し、あくまで自分の価値基準=主観を持って道を切り拓いてきた5年間のまとめエッセイ。バングラディッシュでの強烈な原体験を基に、援助の届かない現状に対し、途上国からのcawaii,coolなブランドを創るに至るの奮闘が行間を通じて滲み出てくる。以下メモ。(1)思考錯誤の試行錯誤。経験によって導かれた回答とそもそも到達してしまった解答とは決定的に違う。今までの概念ややり方に”主観的に”疑問を感じたら、腑に落ちるまで何で何でと問うて自分の足で確かめることから、自分の意見、とびきり強い主観が生まれる。「客観的な分析ではできないことも、強い主観があればそれを打ち負かす」(遠藤功教授)(2)問題設定ができた時点で8割の課題は終わっています。わくわくする、取組みたい課題設定が出来た点で広い空が見えてくる(3)20代、30代のうちは多少遠回りに思えても、実はやりながら学んでいく方が、ずっとずっと私達の成長を早めてくれる。学びよりも遊び。身体で覚えた技術やノウハウは僕らに残り続ける。

  • -----
    「自分思考」という言葉で表していることは、
    いかに「自分」を知るために「思考」するか、
    そこに費やす時間の大切さ。
    -----
    自分は臆病で行動力がない、と言い放つ山口さん。
    裏を返せば、「もっと出来る」という心の表れ。
    -----
    諦めるまで挑み続ければ失敗はない。
    失敗のない成功は長続きしない。そして、薄っぺらい。
    変化の激しい世の中であればこそ、自分の力で挑み、
    動いたことで新しい世界を自ら経験し、そして、
    そこからの学びを踏まえて次に進む。
    -----
    夢は雲だ。つかんだ瞬間になくなる。その絶望的なほどの達観。
    だからこそ、つかんだ瞬間に全力で喜べるような夢を
    達成するためのプロセスこそがすばらしい。
    -----

  • 自分の思ったままに生きよ。そいうことを学んだ。実際にアジア最貧国のバングラディッシュで行動を起こした著者だけに説得力がある。

  • マザーハウス代表取締役山口絵理子さんの3冊目の本。

    「初のエッセイ」との触れ込み。これまでの歩いてこられた道のりを、言葉にして振り返る作業なのだと著書の中で山口さんが語っている。これまでの著作を読んでいるならおなじみのエピソードもあるだろう。前回までの2冊ではくっきりとした形では語られることのなかった、そう決めるのに至るまでの考えの道筋が示されていてとても興味深い。「これできるんじゃないかなぁ」という山口さんの感覚をとても素敵だと思う。

    これまでの著書のなかで少しずつ垣間見せていたような気も事後的にはするのだけれど、思いのほかネガティブな考え方をされる方なのだ。そのことに軽く驚きつつ、本当になんと謙虚で自然体な方なのだろうと思った。辞めていった社員のことについても言及し、ご自身の力の無さであったのかもしれないと振り返り悩む様は、絶対的な権力者のようなイメージからは程遠い。

    特に第三章にはまさに今自分が悩んでいることに対する山口さんの考えが示されていて、大いにはっとさせられた。決断することにつきまとう「あれでよかったのだろうか」という思いを、あっさり切り捨てず考え続ける。デザイナーと経営者を両立することの難しさに絶望しそうになっても、両立することで見える視点があるから、として受け入れながら力強く考え続け生きていく。こういう在り方に強く惹かれる。

    表紙の山口さんの写真は読者の方を向いていない。まさに次の雲をつかむために明日の方向を見つめ、いろいろと考えを巡らせている雰囲気を表しているようだ。

    今、個人的に仕事で悩んでいて本もなかなか思うように読めないのだが、読み終わってぐっと力が湧いてくる本だった。なんとか今のきつい状況を乗り切るために、しばらく会社の机の引き出しにこっそりとお守りとして忍ばせておこうかと思う。

全97件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

やまぐち・えりこ1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程修了。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、当時アジア最貧国バングラデシュに渡り日本人初の大学院生になる。「必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動」という考えで23歳で起業を決意。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げ、株式会社マザーハウスを設立。バングラデシュ、ネパール、インドネシアの自社工場・工房でジュート(麻)やレザーのバッグ、ストール、ジュエリーなどのデザイン・生産を行っている。2016年現在、日本、台湾、香港などで28店舗を展開している。Young Global Leaders(YGL) 2008選出。ハーバード・ビジネス・スクールクラブ・オブ・ジャパン アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2012受賞。毎日放送「情熱大陸」などに出演。著書に『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』『裸でも生きる2 Keep walking 私は歩き続ける』『自分思考』(いずれも講談社+α文庫)。

「2016年 『輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口絵理子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×