- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062171694
感想・レビュー・書評
-
ホームページに感想を書きました。
「「2014年のW杯はもう、優勝しか考えていない」」
http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage134.htm詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人生は自分のため、自分の主観で生きていくのだと思った。自分の人生に対する答えは、自分の中にしかないのだ。
-
山口さんの強さを感じる本でした。考えて、行動に移す。だけど動きが素早く、柔軟。新しいことにチャレンジするには、自分とよく向き合ったり、物事をピュアな気持ちで見れたりできることが大切で、山口さんはまだ30歳でありながらどうしてこんなに濃い人生なんだろうと、自分自身と比較してしまった。こういう女性にすごく憧れます。生物は変化を続けて進化してきた…変化をたくさん受け入れて自分を高めていきたいなと思いました。
-
意思と目的を持つ人間は強いね。私は生まれてこの方、目標を持たず運と流れの選択で生きてきた。よって羨ましい一方、痛々しくも感じる。人それぞれ。
-
前作が好きで読んだけれど、新しい発見がなかった。まとめみたいなもの。
-
マザーハウス代表の山口絵理子女史の「自分思考」、自分を見つめ、見つけ出し、あくまで自分の価値基準=主観を持って道を切り拓いてきた5年間のまとめエッセイ。バングラディッシュでの強烈な原体験を基に、援助の届かない現状に対し、途上国からのcawaii,coolなブランドを創るに至るの奮闘が行間を通じて滲み出てくる。以下メモ。(1)思考錯誤の試行錯誤。経験によって導かれた回答とそもそも到達してしまった解答とは決定的に違う。今までの概念ややり方に”主観的に”疑問を感じたら、腑に落ちるまで何で何でと問うて自分の足で確かめることから、自分の意見、とびきり強い主観が生まれる。「客観的な分析ではできないことも、強い主観があればそれを打ち負かす」(遠藤功教授)(2)問題設定ができた時点で8割の課題は終わっています。わくわくする、取組みたい課題設定が出来た点で広い空が見えてくる(3)20代、30代のうちは多少遠回りに思えても、実はやりながら学んでいく方が、ずっとずっと私達の成長を早めてくれる。学びよりも遊び。身体で覚えた技術やノウハウは僕らに残り続ける。
-
-----
「自分思考」という言葉で表していることは、
いかに「自分」を知るために「思考」するか、
そこに費やす時間の大切さ。
-----
自分は臆病で行動力がない、と言い放つ山口さん。
裏を返せば、「もっと出来る」という心の表れ。
-----
諦めるまで挑み続ければ失敗はない。
失敗のない成功は長続きしない。そして、薄っぺらい。
変化の激しい世の中であればこそ、自分の力で挑み、
動いたことで新しい世界を自ら経験し、そして、
そこからの学びを踏まえて次に進む。
-----
夢は雲だ。つかんだ瞬間になくなる。その絶望的なほどの達観。
だからこそ、つかんだ瞬間に全力で喜べるような夢を
達成するためのプロセスこそがすばらしい。
----- -
自分の思ったままに生きよ。そいうことを学んだ。実際にアジア最貧国のバングラディッシュで行動を起こした著者だけに説得力がある。
-
マザーハウス代表取締役山口絵理子さんの3冊目の本。
「初のエッセイ」との触れ込み。これまでの歩いてこられた道のりを、言葉にして振り返る作業なのだと著書の中で山口さんが語っている。これまでの著作を読んでいるならおなじみのエピソードもあるだろう。前回までの2冊ではくっきりとした形では語られることのなかった、そう決めるのに至るまでの考えの道筋が示されていてとても興味深い。「これできるんじゃないかなぁ」という山口さんの感覚をとても素敵だと思う。
これまでの著書のなかで少しずつ垣間見せていたような気も事後的にはするのだけれど、思いのほかネガティブな考え方をされる方なのだ。そのことに軽く驚きつつ、本当になんと謙虚で自然体な方なのだろうと思った。辞めていった社員のことについても言及し、ご自身の力の無さであったのかもしれないと振り返り悩む様は、絶対的な権力者のようなイメージからは程遠い。
特に第三章にはまさに今自分が悩んでいることに対する山口さんの考えが示されていて、大いにはっとさせられた。決断することにつきまとう「あれでよかったのだろうか」という思いを、あっさり切り捨てず考え続ける。デザイナーと経営者を両立することの難しさに絶望しそうになっても、両立することで見える視点があるから、として受け入れながら力強く考え続け生きていく。こういう在り方に強く惹かれる。
表紙の山口さんの写真は読者の方を向いていない。まさに次の雲をつかむために明日の方向を見つめ、いろいろと考えを巡らせている雰囲気を表しているようだ。
今、個人的に仕事で悩んでいて本もなかなか思うように読めないのだが、読み終わってぐっと力が湧いてくる本だった。なんとか今のきつい状況を乗り切るために、しばらく会社の机の引き出しにこっそりとお守りとして忍ばせておこうかと思う。