愛の夢とか

著者 : 川上未映子

• 講談社 (2013年3月29日発売)

感想・レビュー・書評

[twillingさんの感想 · 2013年5月20日]

川上さんの作品は、デビューの頃より今のほうが好き。
この短編集も、心にしみわたる感じでとてもよかった。

[shogoroさんの感想 · 2013年5月19日]

短編すきだな

長編はまず再読というのをしないのだけれど
短編はいくらでも出来る

三月の毛糸は再読で　でも新鮮に読めたし
十三月怪談が一番好きでした

[wadafunukeさんの感想 · 2013年5月18日]

この作家だからこそすくい上げることができたであろう、感性に響く短編集。「お花畑自身」「愛の夢とか」「日曜日はどこへ」がお気に入り。

[しゅんぺい（笑）さんの感想 · 2013年5月7日]

川上未映子さんの新刊で、短編集。
いいなあ。私としては、作品によって読みやすさはまちまちやったけど、それでも読後感としてはほんわかして、いい。
まあ、いちばんいいなあと思った「十三月怪談」が最後やったのが大きいのかな。あとは表題作の「愛の夢とか」がいい。タイトルからして好き。
川上さんはほかの作家さんにはないきれいさを持っているのだなと、再認識しました。「十三月怪談」はずば抜けてた。
もっともっとほかの文章も読みたいと思いました。

[ph6030jpさんの感想 · 2013年5月6日]

いろんな形の人の繋がりを描いた７つの短編。最初はぼんやりとした印象だったのが作品を読み進めるうちに歪んだ揺らいだ世界が垣間見えてくる…それは狂気のようで切なく。今までとはまた違った作風を楽しめた。あの一つの文章がやたら長いのも含めて好み。

[のりこさんの感想 · 2013年5月6日]

やばい。すごい。読み終えて、動悸がおさまらない(更年期障害じゃないよwww) 図書館で借りたけど、買って手元に置いておきたい。

[ccckcdyさんの感想 · 2013年5月5日]

あっという間に読めるのに、余韻は豊か。川上未映子が描く、誰かを想うすごく純粋なところに惹かれてしまう。十三月怪談が1番すき。

[nari-akiさんの感想 · 2013年5月1日]

著者初の短篇集。
収録されている作品は、かなり前のものもあれば、震災後に発表されたものもあり、かなり初出時に差がある。

しかし、なんといういのか、不思議なまとまりがある。

『ヘヴン』、『すべて真夜中の恋人たち』という作品で、作者の新しい一面を見せていったと思うが、今回もまた「新しい一面」をみせてくれたように思う。

各短篇の登場人物の設定とか、語り手の視点とか。

独特ば言葉の使い方、時折出てくる長い長い一文。独白調。


７つの短篇が収録されている。
どの短篇もおもしろく楽しめたが、「愛の嫁とか」、「お花畑自身」、「十三月怪談」が、個人的には好き。

あっという間に読み終わり、読後感も不思議な感覚が残る。
心地いい余韻。

おすすめです。

そして、また早くも次の作品が（どのようなものになるかわからないが）楽しみです。

[harukageさんの感想 · 2013年4月30日]

買うほどかなあとおもいながら書店にて購入、でも、とてもよかった。
わかりやすいものをおもしろいとする風潮を、ふざけんなとおもった、という著者の、感性まんまの文章がきらきらしていた。
買ってよかった。
きっと、また読みたくなる。

[bamukero16さんの感想 · 2013年4月29日]

読み手の想像力勝負な話は苦手かな。

著者プロフィール

大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン　歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。2019年、長編『夏物語』で第73回毎日出版文化賞受賞。他に『すべて真夜中の恋人たち』や村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。その作品は世界40カ国以上で刊行されている。

「2021年 『水瓶』 で使われていた紹介文から引用しています。」