空白を満たしなさい

著者 :
  • 講談社
3.86
  • (167)
  • (240)
  • (177)
  • (27)
  • (7)
本棚登録 : 2079
感想 : 272
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (498ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062180320

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドラマを先に観ました。ソファでいたす場面、艶めかしくて興奮してしもた…わしゃ佐伯か!

  • NHKでドラマ化されていましたね。
    柄本佑×阿部サダヲ というキャスティングが、なかなかはまっていたと思います。
    視聴後に読んだので、頭の中ではそのキャスティングで脳内再生でした。サダヲ、怖かったですよね。
    見る前なら、あそこまで怖い脳内再生はできなかったと思うのと、見てから読むのもありだなという、珍しい本かもしれません。ドラマがすごいのか。

    実は、ドラマは見損ねた回もあるので、よく理解できない部分も多かったです。本で読み通すと、なるほどなと思いつつも、その心理はやはり理解できない。
    でも取材を重ねての記載だと思うので、実際にこのような気持ちで飛び降りてしまうこともあるのかな。
    駅のホームから無意識にふらふらと電車へ向かって歩いてしまうというのも、似た精神状態なのかもしてません。
    実際、プラットホームの場合はイスの向きを線路に対して90度回転させて設置するだけで、該当者数が減ったとも言いますし。

  • 初読み作家さん。
    TVでドラマ化され原作を先に読むことに。

    思っていた内容と少し違った印象。
    一度死んだ人間が生き返る。
    その者たちはどのような共通項があるのか。
    警備員の佐伯の正体は?
    もう少し深く知りたかった。
    彼に殺されたと思っている徹生との2人の絡みも
    佐伯らしく下品に、嫌らしく描かれていたら良かった。
    (これは、好き嫌いが分かれるのか)

    ラストは予想はしていたので、どのように描かれるのか
    それを知りたくてただただ読み進めるだけ。
    最後まで、私と徹生たちとは交わることなく・・・。

  • 読んでよかったと思う。すごくありきたりだけど、1日1日を大切に生きよう、愛する人たちを大事にしよう、と思った。「分人」という考え方も納得。

  • このクールに(2022年夏)に柄本佑主演でNHKでドラマ化されると云うことで読む。著者の作品は「あの男」に続いて2作目だが、「あの男」以上に訳の分からん話で、結局何やったんって感じ。この作品も先はすごく気になる話なんだよね。でも、最後まで行くと・・・ まあ、個人的な感想ですがね

  • 著者の名前で検索して図書館で借りた本。
    以前読んだのが、「私とは何か」だったため、まさかの小説でビックリしたけど、小説が本業なのですね…失礼しました。

    分人の考え方については、私とは何かを読んで理解できていた(というより考えていたことに名前がついた感じだった)ため、スムーズに読めたけど、ここで躓く人は少なくない気がする。
    分人と言う名前よりもなにかカタカナの言い方の方が読み進めやすいかもしれませんね。

    ーーー
    10年前に自ら命を絶った友人のことを考えてしまう。
    何故、自殺はいけないと言われるのか、それは周りの人達の自分との分人の未来を奪ってしまうから。かもしれない。
    ーーー

    それにしても、佐伯がしんどい…夢に出そう…

  • 読了

  • 平野さんの作品は、『マチネの終わりに』
    に続いて2作目でした。

    最後は、"抱き締めるまであと少しだった"
    とありましたが、
    その瞬間に徹生が消えたのか、
    抱き締めて生き続けるのか、
    どちらだったんでしょうか。

    私は、とっても悲しいですが
    前者だと思います。

    なぜなら、
    "これからもいつ消えるのか分からない恐怖の中
    自ら消える事が愛する人のためではないのか。"
    "りくくんとの分人を最大限にして消えるよりは、
    嫌われたまま消える方がいいのではないか。"
    "千佳が再婚で幸せになるように。両親に千佳がどれだけ徹生にとって大切な存在かを伝える。"
    等々、徹生は、「生きて2人の将来を近くで見ていたい」と強く思いながらも、愛する人の事を1番に考える人だから...

    いつ消えるか分からない恐怖にいる千佳の描写をみても、
    缶詰につめた『空白を満たしなさい』のビデオメッセージをみても、徹生がいなくなった後の世界がより良くなるための準備が整えられているからこそ、
    徹生は最愛の人のために、消えたのではないかと思う。

    私自身、大切な人を亡くしているので、死生観に
    ハッと気づかされるフレーズに多く出会った。
    それらのフレーズはこれからも胸に留めておきたい。

  • 最後まで読むべき話。

  • 難しかった。分人という考え方がまだハラオチしていないが、それについて他にも著書があるくらいだから著者にとって重要な概念なんだろう。「誰々と一緒にいるときの自分」と思うことはあるから、それを更にもっと分けた感じだろうか。
    それにしてもこの頃、平野さんの作品を続けて読んでいるなぁ。たまたまなのだけれど。

全272件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

作家

「2017年 『現代作家アーカイヴ1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平野啓一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
平野 啓一郎
朝井リョウ
平野 啓一郎
三浦 しをん
國分 功一郎
伊坂 幸太郎
村上 春樹
田中 慎弥
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×