図書館の魔女(上)

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著者 : 高田大介
  • 講談社 (2013年8月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182027

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図書館の魔女(上)の感想・レビュー・書評

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  • なにこれ萌える。
    いや待て待て、えーと、とりあえずファンタジーです。
    「図書館の魔女」も比喩かと思いきやそのまんまです。
    図書館の構造とかマジカルだし。
    しかしわかってたはずなのに巨人が出てきたときはびっくりした。そんなのもいるのか!
    図書館学的なこととか言語学的なこととか出てきて面白い。
    「包丁の歴史」は3門!3門!と思ってたら選書外ですか…そうか…がっかりしてたらフォローがあったのでうれしかった。
    キリヒトのことが気になって気になってしょうがなかったんですが思いのほかラノベ的にかっこよくてしびれた。
    そして魔女はかわいい。とてもだ。

  • 著者の博識はよーく分かったけれど、マツリカの言葉を全て理解しながら読み進めるのは、私の頭では時間がかかって仕方なく途中からは流し読み。ファンタジーとして物語を楽しみました。各キャラが立っているのが良い。

  • いやあ、おもしろかった。
    前々から気になってはいたんだが、なんか厚さと表紙のおどろおどろしさにホラーっぽいのかと思い手がでなかったんだが、どーも文庫のが売れているので、思いきって手にとる。
    と、本格ファンタジーで、おお、こーゆー話だったんかあっと。

    とある山中の集落で暮らす少年が、その村を出るところから話は始まる。
    彼、キリヒトが連れて行かれた都で、出会った少女こそ表題の図書館の魔女、その人であった。
    何代にも渡って隠然とした力を持ち続けてきた高い塔の長、
    先代タイキからその地位を移譲されたのはキリヒトにしてまだ少女と思わせたマツリカ。
    彼女がキリヒトに求めたのは彼女の声となること。
    膨大な知識とそれらを繋ぐ術を持つ彼女にはそれを伝える術を持たなかったのだ。

    とまあ、こんな感じのボーイミーツガールで物語が始まるわけですが、まず、手話がここまでコミュニケーションのメインとして使われたファンタジーって私が知ってるのではこれが初めてだなあっと。
    傲岸不遜な小さな少女と、控え目ではあるけれども、
    聡く、芯のある少年。いいわあ、ツボだわ~。
    段々と信頼関係を強くしていく2人の様子を微笑ましく見守っていたんだが、
    高い塔という立場がそれだけで終わらせるわけもなく、
    なにやらキナ臭いことが起こり始めて・・・
    で、いきなりの急襲にでてきたのがなんか巨人!?ええ?そーゆーのもアリなんだ?指輪物語でのトロル的なやつですか~~~!!
    っと思っていたらキリヒトが撃退。
    準備ができていたのは1人だけだった。
    という一文がめっちゃ印象的でしたねー。
    あ、そうそう印象的といえば、目次が全て、その段の最初の一文そのまんま、とゆーのがなかなか面白い趣向だなあっと。同じ文だけど、字体が違うだけでなんか違う感じもするのがおもしろいよなあ。

    キリヒトの正体について、それぞれの感情が湧くところは、なんだかみんなが人間っぽくて結構好き。
    ああ、でも確かに、殺す前のキリヒトの笑みにはぎゅっとなっちゃいますよねえ。
    さて、対立鮮明化してきた中、図書館は紛争を回避することができるのか?マツリカはキリヒトの出について
    ハルカゼに調べさせるみたいだが、そこからまた何かでてくるのか?
    気になること満載で下巻に続く。

  • A

    ビブリオバトルで知って面白そうだったから

  • 壮絶な言葉ノ海の旅

  • 下巻も読み終わったが、もう一度最初から読むつもり。
    この分量、この厚さ、本好きにとって至福の時間が約束されるだろう。
    異世界ファンタジーであるが、魔法も竜もでない。
    逆に実際の言語学、文献学、物理、土木、歴史、地理、音楽など膨大な知識を読み込まないとならないので、手ごたえは十分である。
    したがって、高校生以下にはおすすめしない。
    冒険、謎解きは好きだが、ご都合的な結末に辟易している人はぜひ。

  • 久しぶりのお弁当箱上下巻!
    いざ出陣っていう気分。
    ここのところどんだけライトな文章に慣れてきちゃったのかと思わせるくどくどしい文章。
    なかなか読み進めない。
    半ばまで、図書とは本とは言葉とは。
    高い塔の回廊を歩くように、地下水道を下るようにだんだんと掘り下げていく。
    今まで考えたことのなかった言葉の力、形の多様性を改めて考えさせられる。
    ここを読まないとこの世界観が理解できないんだろうと我慢して読むけど、けっこうツライ!

    「全ての書物を読んでいるだなんて。読みうる書物の量に比べれば人の一生なんて短いものだよ。読むか読まざるか、その選択がおぼつかなければ書物に付き合うことはむしろ時間の浪費につながるよ。」

    「書かれた瞬間に、それは言葉だった。読まれようその時に、それは言葉であるだろう。人は文字を通して、言葉を書き、言葉を読む。文字が言葉なのではないんだよ。おなじく声が言葉なのではない、手振りが言葉なのではない。言葉はその奥にある。言葉自体は目には見えない。言葉自体は耳には聞こえない。」

    「言葉はそれ自体で丸ごと一つの言葉だと思っていたのだ。ところが字を学んで、字で言葉を書いてみるとすぐ判ることだが、言葉は音の組み合わせで出来ていて、それぞれ何も意味のない音をいくつか然るべく並べてやると、その音の組み合わせに何処からともなく意味が与えられており、いつの間にか言葉に成っているのだ。」

    「選んだことは状況や論理の然らしむる必然に過ぎない。その人固有の自由の発露は選ばなかったことにある。人は、何を選ばなかったか、それによってのみ他ならぬ自分を顕している。」

    知恵の宝庫、人知の結晶、高い塔。
    図書館の中の図書館である高い塔を統べ、その所蔵する資料のすべてを把握していると言われる魔女。
    山里から魔女に従うために高い塔にやってきたキリヒト。
    彼が出会った高い塔の魔女、マツリカは声を発しない女の子だった。
    諜報の要のハルカゼ。
    軍師のキリン。
    賄い方の天真爛漫なイラム。
    それぞれ個性的な高い塔を巡る人々。

    高い塔を統べる者の代変わりを狙って隣国や一の谷の様々な思惑が動き出す。
    言葉で直接間接に人を動かす高い塔。
    止めてしまうことが本質的に意味をなさないものであるキリヒトと時間の中で留まり続ける言葉にしばられるマツリカが出会ったとき。
    生まれるものはなんだろう。

    「おまえは言葉を前に『楽になった』とか『面倒になった』とか、そんなことしか言えないのか」

    「自分のことしかわからず、自分の見たものしか知らないというなら、智慧や知識なんていうものが何のためにあるのかわからないね。自分ならぬ物を理解し、自分の見たこともないものを想うのでなければ、智慧を手にする意味もなければ甲斐もない。」

    二人の距離が縮まる様子に、とてもきゅーんとして下巻へ!
    それにしても散々目にしてきた言葉なのに、正体に気づかないとは!やられたー。

  • 一の谷の城の側に立つ、高い塔。そこはありとあらゆる書物が収められた図書館。高い塔を導く、“高い塔の魔女”は、短い黒い巻き毛に、気位の高いお嬢様のような瞳をもつ、小さな少女、マツリカであった。小さな村から、ある使命を帯びて呼び寄せられた少年キリヒトは、彼女の存在に驚愕しつつも、彼女とともに世界を見ていくこととなる。キリヒトの一番の仕事は、彼女の通訳だった。なぜなら“高い塔の魔女マツリカ”は、言葉を持たなかったのだった。

    ながーい、ながーい前振り。世界観とか文献学とか、ほぼ論文調になってるあたりはちょっと読みにくくて辛い。圧倒的な言葉の数々は、荒削りだけどずしっと重くて、しんどくてもやめちゃう気にはならなかった。ちょっと状況描写が回りくどいので地下水道あたりは読み飛ばしそうになったけど。後半からは怒涛の展開。そういえばこれはボーイミーツガールの話だった。

  • 読み終えました。
    言葉の奔流に圧倒されています。これが、言葉か!と打たれています。
    世界観が和風?欧風?とごちゃ混ぜなのが雰囲気あっていいしそのまぜこぜ具合に酩酊する、というか。
    結構本は読んでたつもりなのにぽろぽろぽろぽろ出てくる見たことない言葉。普段は文脈や文字で推量し、後でまとめて調べているのですが、今度ばかりはそれでは間に合わないのです。それを調べては読み調べては読みで進まないのに進まないのが嬉しくて仕方がない!
    読む幸福をたっぷり楽しみました。
    頭のいい人の文章に酔っています。早く下巻が読みたい。
    ぶっちゃけ頭悪いのでなにが何やらわからない箇所も多々あったし、なかなか話が進まないなと思ったけれど、ラスト近くの秘密がひとつ解放された時…切なくて切なくて!
    よい本を読みました。

  • 素晴らしい本でした。膨大な図書館の全てを司るマツリカ。言葉とは文章とは…それを突き詰め諭すマツリカは言葉が話せない。その設定に言い知れない深さを感じます。キリヒトの直向きさにただただ感じ入っていた後半まで。その存在の真実を知ってからは読み止めることなんてできません。言葉、言葉、そして言葉…随所にある名言格言、そしてマツリカの涙のシーンは私も号泣でした。個性は選んだものにはない、捨てたものにこそ個性がある。とても印象的な言葉でした。652ページ読んでまだ序章。下巻が楽しみです。

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図書館の魔女(上)の作品紹介

鍛治の里に暮らす少年キリヒトは、師の命により、大陸最古の図書館を統べるマツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった。本を愛し、言葉の力を信じるすべての人に!

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