2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」

著者 :
制作 : 米国国家情報会議 
  • 講談社
3.39
  • (26)
  • (82)
  • (140)
  • (15)
  • (7)
本棚登録 : 1088
感想 : 117
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183765

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • そこまで大きな発見はないものの整理は出来る。

  • 前半のメガトレンド、個人の力の拡大、権力の拡散、人口構成の変化、食料水エネルギーの問題の章では特に目新しい物が無く、物足りないが、後半のゲームチェンジャーの章では、SFの世界が現実に!と面白かった。
    医療技術が向上し、能力を高めた義肢や暗視など特殊能力の付加、脳に細工などが可能になり、世界は能力を強化した富裕層と、通常能力のままの貧困層に二分される。

    これは知らなかったな。
    ・近代農業は自然回復できるスピードの10倍以上のスピードで土壌の質を低下させてしまう。1945年以降、農家が土壌劣化を理由に捨てた農地はインドの国土大。

  • チェック項目13箇所。これはアメリカの国家戦略を策定する者、ならびに、アメリカの国家戦略に関心を持つ者が基本的に頭に置いておくべき、近未来(15~20年後)の世界のトレンドが書かれている。読んでいくうえで留意すべきことは、読む前に全体の構造をしっかりとつかむことだ、まえがき、目次は特にしっかり読む。本書を誤読して軽薄な知ったかぶり発言しかできない人と、精読して血肉化出来る人では、大きな差がつくだろう。1500年以前は、アジアの帝国が世界の覇権を握っていました、それから500念を経たいま、アジアは再び世界をリードする存在になります。発明から米国民の25%が使うようになるまで要した年数の比較:電気46年、電話35年、ラジオ31年、カラーテレビ18年、携帯電話13年、インターネット7年。「個人の力の拡大」という流れは、4つのメガトレンドのなかで一番重要な動きではないかと考えます、なぜなら、2030年の世界を型作るほかの流れを引き起こす「原因=きっかけ」にも「結果」にもなりうるからです。今後先進国の経済は低成長を続けます、北米や欧州の中間層の購買力は今後十数年、年率0.6%しか伸びません、一方で、アジア開発銀行の試算によると、アジアの中間層の購買力は2030年まで年率9%で成長を続けます。中国とインドの穀物生産には特に注意が必要です、共に世界有数の穀物生産国ですが、水不足や都市化の進行などで農業を取り巻く環境が厳しくなっているからです、このまま人口が増え続ければ2030年までに穀物輸入の拡大を考慮する場面も出てくるでしょう。天然ガスの生産量が増えることで、2030年までに石炭から天然ガスへの切り換えが進みます、これは二酸化炭素の排出量を減らすうえで絶大な効果をもたらします、安くて豊富にある天然ガスの普及により、水力や風力、太陽光などの再生可能エネルギーに対する注目はかすみがちです。この10年間、目立った国家紛争はほとんど起きていません、第二次世界大戦以降全世界を巻き込むような戦争も起きていません、世界は50年以上にわたり、ほぼ平和な状態を保ってきたことになります、これほどまでの長期間、和平が維持されるのは歴史上たいへん珍しい現象といえます。2030年までに米国が「世界の警察官」としての役割を果たせなくなる、もしくは放棄すると、世界秩序は否応なく不安定になります、既存の国際社会の仕組みが機能しなくなれば、新興勢力は新しい仕組みを作り、そのなかでリーダーシップを握ろうと小競り合いを始めるはずです。今後の世界を大きく左右するのは、「情報技術」「機械化と生産技術」「資源管理技術」「医療技術」の4分野です。情報技術分野を代表する3つのトレンドは、「データ処理」「ソーシャルネットワーク(人脈・交流サイト)」「スマートシティ」でしょう。「機械化=オートメーション」の流れのなかで特に注目を集めるのは「ロボット」「運転技術」「3Dプリンター」の3つです。

  • 暇つぶしで移動のあいだに読んだんですが、非常に解り易い本です。米国国家情報会議がまとめた中長期のトレンドで大統領就任時にこれを受けて長期ビジョンを組むらしいです。

  • 2030年に向けて中国、インド、アフリカといった新興国が台頭する。対局的な視点で、日本が、日本に住む個人が、流れに逆らわず、何に力を入れるべきか考えるヒントとなる本だ。

  • 比較的字が大きく読みやすいが、いままで一般的に言われている様な内容と大差無う、それほど目新しさが無い感じが否めない。
    何となく内容が薄っぺらい印象が拭いきれない。

    日本の将来を闇雲に悲観する訳ではないが、
    今の状態が続くとどういうシナリオが想定できるのか、一国民レベルで最低限知っておきたい内容かも知れない。

  • 世界の現状から、20年後の予測をされている本。
    大局的な視点を得ることが出来ました。
    アメリカの本らしく、どちらかといえばアメリカ寄りな感じですね。

  • 【選書者コメント】将来予想に興味がある

  • 米国国家情報会議がまとめた中長期(15~20年)のトレンド予測。
    ・メガトレンド
    ・ゲームチェンジャー
    ・オルターナティブ・ワールド
    の3章にまとめられている。

    未来のトレンドに影響してくる要素、予想される未来が
    わかりやすく書かれていた。

    特に、水や食料問題が印象深い。

  • 米国家戦略立案者向け、念頭に置くべき近未来のトレンドレポート。大統領選に合わせ、4年に1度。

    アメリカが「こうなる」と考えて動けば、そのようになるという部分も大きいでしょう。

全117件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

翻訳家、ジャーナリスト。
訳書に『ハーバード実践講座 内面から勝つ交渉術』『2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」』『Steve Jobs Special ジョブズと11人の証言』(ともに講談社)がある。

「2015年 『繊細な女性のための 大胆な働き方 男社会でのびやかに成功する10のヒント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

谷町真珠の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×