追憶の夜想曲

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062186360

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり御子柴礼司シリーズは面白い。どんでん返しが必ずある。うまいなあ、中山千里さんは。

  • 市立中央図書館より。
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    「いつまでもショパン」の直後に読んだせいか、夜想曲(ノクターン)といふタイトル中の言葉に、ショパンが連想されたが、確かにノクターン第2番が追憶の中に登場する。事件そのものに大きく関わるエピソードではないが、被告人の過去を想像させるには重要な1シーンである。
    プロローグの残虐なシーン、そして弁護士として登場した御子柴の行動について淡々と語られる物語。
    ここまでのどんでん返しが隠されてゐるとは想像しにくい物語運びは、中山の職人芸かとも。
    もちろんネタバレではありませんよ(*^_^*)。

  • 御子柴先生かっこよかった!シリーズ二作目ということで、どう繋がるのだろうと思っていたけど、生き返ってくれた♡
    次席検事が岬先生を愚息って言ってたけど洋介ファンの私としては、そんなことないよー、と言い返したい笑
    シリーズ3作目も出てるみたいだから早く読みたい。弁護士としての立場が危うくなっている御子柴先生がどう次作で振る舞うのかが楽しみだから。

  • シリーズ2冊目。おおおおーそう繋がるのか!と驚かされる展開。なんかこう書くのも不謹慎な内容だけど、面白かった。部分的には真犯人が想像ついてたけど、背景がそういうふうに繋がっていたのは予想外だったので驚いた。

  • 最後にまさか、そんなことが…

    息をつかせぬ勢いで読み進めました
    後味悪く、自己保身ばかりの関係者

    好きではないが、御子柴が一番芯があった
    御子柴好きじゃないが

    唯一の救いは倫子ちゃん
    そのまま真っすぐでいてほしい
    彼女なら、真っすぐ人を好きになって
    真っすぐ人を憎むだろうから

  • 今回の弁護を志願した「理由」があるということはもちろん分かってはいたが、なんとそこに繋がるのか!最後は圧巻。やっぱ御子柴最強説だな。岬検事もいいけれど、息子を愚息と言うのはやめて頂きたい!岬洋介はめちゃめちゃかっこいいですよ!それにしても、今後の御子柴はどうなるのかな?発売まであと一週間か…なるべく図書館で済ませたいので、早く入荷してくれと願うばかり。

  • ダークヒーロー御子柴シリーズの続きです。
    ラストのどんでん返しが色んな意味で凄すぎて久々に「えっ?!?!」って声でた。事件の真相はなんとなくわかっていたつもりで全然外れ、弁護の理由なんて本当に全くわからなかった。ああ、思い出しても興奮するレベル…(笑)
    主人公は絶対に私情を挟まないところがすごい。「こんなことを言ったらばかにされるんじゃないか」「こうしたらすごいと思ってもらえるんじゃないか」「御子柴に勝ってギャフンと言わせたい」っていう気持ちが行動の原動力になる登場人物も多い中で、誰かに何か思われることは彼にとって弁護のストーリーを考える一要因でしかなかった。自分がどう思われようと、被告を守り抜く。「贖罪」のためにこれほどストイックにできるものなんだろうか。彼にとっての贖罪、というものの大きさに少し苦しくもなった。

  • 何というかもう…ため息もののサスペンス、法廷ドラマでした。その事件に拘るあたり何かあるとは思いながら読んでいましたが、まさかそこに行くとは。憎むべき人なのに、許せない人なのに、なぜ読後はこんなにも愛しく、また会いたいと思ってしまうのか。御子柴弁護士が与えたのは記憶を甦らせた過去の地獄なのか、今の地獄からの救いの希望なのか。なんて紙一重。でも読みごたえ有りすぎる素晴らしい1冊でした。ぜひ刊行順に読まれることをおすすめしたいです。続編は…これは無理かな。ダメージが前より深刻そうです。

  • 岬検事が出た時、まさかあの岬洋介の父親かと思ったらそうだったのは嬉しいかった
    ラストの「これでいいんだよな稲見教官」は感慨深い
    御子柴として新しい人生をやり直しここまで築いたのに続編が出るなら凄く気になる

  • 途中で“もしかしたら”という想像を裏付けるようなヒントがあったので、それ自体は“ああ、やっぱり”だったのですが、流石にそれで片が付く程そんな薄っぺらな仕立てにはなっていない。真相が明らかになるクレシェンド、最期の最後でフォルテシシモ。どこまでも容赦なく、やはり一筋縄ではいきませんなァ。こんな終わり方だと御子柴弁護士のその後が大変気になるじゃありませんか。絶対にその後の御子柴弁護士を見たい!!

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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