- Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062207133
作品紹介・あらすじ
2026年、多数の死者を出した京都暴動(キョート・ライオット)。
ウィルス、病原菌、化学物質が原因ではない。そしてテロ攻撃の可能性もない。
人類が初めてまみえる災厄は、なぜ起こったのか。
発端はたった一頭の類人猿(エイプ)、東アフリカからきた「アンク(鏡)」という名のチンパンジーだった。
AI研究から転身した世界的天才ダニエル・キュイが創設した霊長類研究施設「京都ムーンウォッチャーズ・プロジェクト」、通称KMWP。
センター長を務める鈴木望にとって、霊長類研究とは、なぜ唯一人間だけが言語や意識を獲得できたのか、ひいては、どうやって我々が生まれたのかを知るためのものだった。
災厄を引き起こした「アンク」にその鍵をみた望は、最悪の状況下、たった一人渦中に身を投じる――。
江戸川乱歩賞『QJKJQ』で衝撃の”デビュー”を果たした著者による、戦慄の受賞第一作!
我々はどこから来て、どこへ行くのか――。人類史の驚異の旅(オデッセイ)へと誘う、世界レベルの超絶エンターテインメント!!
感想・レビュー・書評
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お盆も終わっちゃったね
ってな事で、佐藤究の『Ank : a mirroring ape』
京都にチンパンジーの生態と知能についての研究所としてKMWP(京都ムーンウォッチャーズ・プロジェクト)をシンガポールの大富豪として投資家、起業家でもあるダニエル・キュイが1000億円を投じて建設。
そのKMWPのトップに研究者としてはまだ無名の鈴木望がキュイによって任命される。
またKMWPには世界の名だたる研究者達がヘッドハンティングされ集まり日夜、チンパンジーの研究に明け暮れているところへ、南スーダンで密猟で捕らえられたジュバCとコードネームを付けられ後にAnk アンクと名付けられるチンパンジーがやって来る。
その後にKyoto riot 京都暴動と言われる謎の殺戮暴動が京都の一部地域から段々と広がって行く……
と、内容はここまで(笑)
これはオモロい!
今のコロナ禍に近い物が感じられる様な話で、フィクションじゃなくて現実に起こり得る可能性も有るんじゃ無いかと不安になります
ノイズキャンセリングヘッドフォンを買わないと(笑)
AI、言語、鏡、DNA、A(アデニン)、T(チミン)、C(シトシン)、G(グアニン)、StSat、サブターミナルサテライト反復、8分19秒、パルクール……
難しい感じのキーワードが多いけど、きちんと説明してるのでわかりやすく、物語も時系列が過去や未来へ行ったり来たりなんで、そこが繋ぎ合うとなるほどと更に面白くなる♪
実はこの本2年位前にも借りたけど時間が無くて読めず、今年頭位に再度借りたけどまた時間が無くて読めず、そしてこのタイミングで読めたのが良かった
そんな感じのコロナ禍だからこそ今読むのがオススメな内容じゃね。
2020年47冊目 -
【近未来の2026年10月26日に発生し、数万単位の死傷者を出した「京都暴動」はなぜ起きたのか?】
人々が自分の目の前にいる人間を殺し合い、未曽有の大惨劇が繰り広げられた「キョート・ライオット」。ウィルス、病原菌、化学物質が原因ではない。そしてテロ攻撃の可能性もない。事件の発端になったのは、「鏡=アンク」という名のたった1頭のチンパンジーだった。
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2026年の「京都暴動」から、暴動が起きるまでの出来事をカウントダウンしながら、過去、未来へと時間軸を頻繁に変えて進む展開はスリリングだった!
「京都暴動」を引き起こした原因を探る謎が、
「人類(ホモ・サピエンス)はどうして生まれたのか」という謎に繋がっていく。
ヒトと猿人類を隔てるものは、「言語」を持つものと持たないもの。ヒトが言語を獲得した過程のところは 、『爆発物処理班の遭遇したスピン』の「量子力学」の時に感じたのと同じく佐藤究さんの「大好き」が詰まっているように感じた。知らないことを知りたいという探究心が著書と主人公の共通点なのかな、と。ただ『スピン』の「量子力学」と同様にわたしにはサッパリだったけれど笑
主人公の霊長類研究者・鈴木望が、東アフリカからきた卓越した頭脳を持つ「アンク(鏡)」という名のチンパンジーと出会ったことが「京都暴動」の引き金となるんだけれど、、、行き過ぎた研究の対象となったankの最期が可哀想でさ。
作中の「自己鏡像認識」がどこまで本当かはわからないけど、チンパンジーの母親が一日に何十回も子供の顔を覗き込むのは愛情からだと思いたい。
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「知能とは攻撃性の制御です」
知能を失い殺し合う人間たち。暴動を止めるため 、鈴木望はたったひとり 厄災に立ち向かう。
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次はテトラポットでポカリスエットを飲みながら『テスカトリポカ』٩(ˊロˋ*)-
Ank読まれたんですね!よし!(๑•̀ㅂ•́)و✧
次はテスカトリポカ!よし!(๑•̀ㅂ•́)و✧
好きな映画はレオン!最高!(๑•̀ㅂ•́...Ank読まれたんですね!よし!(๑•̀ㅂ•́)و✧
次はテスカトリポカ!よし!(๑•̀ㅂ•́)و✧
好きな映画はレオン!最高!(๑•̀ㅂ•́)و✧
以上!2023/12/04 -
Ank 読了です(`-´)ゞ
テスカトリポカ 覚えました(`-´)ゞ
好きな映画はパーフェクトワールドです(`-´)ゞAnk 読了です(`-´)ゞ
テスカトリポカ 覚えました(`-´)ゞ
好きな映画はパーフェクトワールドです(`-´)ゞ2023/12/05 -
映画だとグロとホラーがダメなんだよねぇ。
泣いた映画は 「チョコレートドーナツ」と「Coda」。
最近だと「アキラとあきら」かな映画だとグロとホラーがダメなんだよねぇ。
泣いた映画は 「チョコレートドーナツ」と「Coda」。
最近だと「アキラとあきら」かな2023/12/05
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ほんタメ!から。あまりハマらなかった…
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「テスカトリポカ」を読んで、何かこの文章の感じ知ってる。
と思ったら過去に「Ank」読んでました。
★×5付けてて、レビュー書いてないって事は、かなりアレだったんだわ。
あの時の感覚ではもうレビュー書けないんだろな~。 -
京都を舞台にしたパニックSF。
原因不明の暴動が突如発生して、至る所で原始的な殺戮が繰り返される派手なオープニング。首謀者は見当たらず、既知の感染症等の疑いもない。
プログラミングされた人口知能の先にあるものは何か、ヒトと他類人猿を分けたものは何か、そうした壮大なテーマを見せながら話が心拍数高く展開していきつつ、やがて母と子のつながりの物語とヒトと類人猿のつながりの物語がリンクしていく流れは見事。
暴動の原理の妥当性は私には分からなかったものの、仮説の構築力と説得力と熱量を感じさせる刺激的な一冊でした。 -
時系列が前後しながらもジェットコースターのようにストーリーが展開していく。合間に挟まれる監視カメラの無機質とも言える描写が不気味なリアリティを醸し出す。しつこいくらいの残酷で痛々しいグロ描写や理解しづらい箇所などもあるが、とてもおもしろかった。個人的にはテスカトリポカより好き。
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これは 中毒性があるなぁ
テスカトリポカ 気になるけど怖いそうだし
爆発物処理班.. 面白かったし 長編も試してみようかな...と 読み始めたら どっぷりはまってしまった
人が暴徒化している場面はツラいし
小難しい 科学的な部分も多い
だけど アンクの行き先が気になる
望さんの 夢が どうなるのか気になる
ヒトのヒトたる根源
ヒト一歩手前の世界
激しく 熱い暴力の世界の向こうに 垣間見える遠い本能の記憶
ラストは切ないけれど 妙な説得力があって
あー 読んでよかった