封印再度 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647991

感想・レビュー・書評

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  • 読了
    タイトルと結末になんとも言えない脱力感

  • シリーズ5作目。事件自体謎の密室で面白いんやけど、犀川先生と萌絵ちゃんの関係の方も面白くてついワクワクしてしまう。怒る時の言い回し一緒でつい吹き出し、この2人好きやわと再認識した。で、匣の開け方解かれた時の衝撃!事件の解決より衝撃でびっくりした。

  • シリーズ5作目。題名の「封印再度」は英語だとwho inside(誰が中にいる?)となり2つの意味を成し、しかもちゃんと物語の内容に即している。こういった言葉遊びが本当に楽しい。
    今回はミステリよりも登場人物の心理的描写が多かった。シリーズを通して読んでいる人やキャラクターが好きな人にとっては良いかもだけど、初めて読む人には分かりにくいかも。今回の話は化学の話が多く出てきていて昔やっていた分野で少し嬉しかった。

  • 2人の関係にほんの少し変化があった回。でもちょっと笑った。

  • 2023-006

  • 満腹!読み応え!満足!
    なかなかの厚さでどっぷりと森ワールドに引き込まれた。
    えーーーーなにそれ!えーーーーー!!!!!
    っていうトリックなんだけども、なんだろこの教授とモエのやりとりがサブストーリーとして読ませてくれるから、それはずるい!!!
    って言いたいような気持ちになりそうなのに。ならない。笑
    そこが森博嗣のズルいとこだなぁ。
    そっちはそっちで読ませるんだよなぁ。
    そして、なんだろ付かず離れずのこの二人も同時に目が離せないし、いつのまにかこの二人に混じって謎解きを楽しむ心境にさせられてる!!!!!

    これが一番のトリックだよね。

    もう、きがついたらわたしがハマってました。参りました。

  • このシリーズはまだミステリーが中心で話が展開するものなのかなと思っていたら、萌絵と犀川先生の関係がグッと縮まっていてこの先も楽しみ。鍵の謎は読んでいてもさっぱり解けなかった。理科の勉強にもなる。笑

  • S&Mシリーズ第5作品。日本画家・香山風采と息子の香山林水は家宝の「天地の瓢」「無我の壺」を残し、密室で謎の死を遂げる。取り出せない壺の中の鍵と開けれない匣、消えた凶器など多くの謎が残された一連の事件に犀川と西之園萌絵が挑む物語。

    今回のお話は犀川と萌絵の関係進展がメインなのかなという感じがしましたが、その中でも壺と匣のトリックは見事でした。

    毎回タイトルの秀逸さには感動させられていますが、今作は密室の謎、壺と匣、事件の真相と複数の意味で掛け合わせられていて特に素晴らしかったです。

  • タイトルのダブルミーニングが刺さりました。

    ただ、自殺理由が自分にはどうしても理解というか想像することができませんでした。

  •  N大工学部の犀川助教授と学生西之園萌絵のコンビが事件の謎を解く森博嗣のS&Mシリーズの5作目。古い和風の邸宅で、代々「箱」と「鍵の入った壺」が継承されている。壺を壊さずに鍵を取り出し、箱を開けることが出来るのか、箱を開けた時何が起こるのか、好奇心旺盛な萌絵が謎を探っているうちに事件が起こる。
     今回の事件は偶然が重なり、単純なものが複雑になった。犀川先生も単純で洗練された生き方を望んでいるようで、萌絵との関わりでどんどん複雑になっていく。それを嬉しく思っているような気がする。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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