狐罠 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 819
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062648547

感想・レビュー・書評

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  • ”目利き”たちが贋作をめぐって騙し合いを繰り広げる。
    骨董の世界は良く知らないのだが、楽しんで読めた。
    キャラクターはわかり易く魅力的、伏線がきちんと回収してある。半分過ぎたあたりから雰囲気もわかってきて、気分も乗って読みやすくなった。
    この作者ははじめて読んだ。続編も読みたい。

  • -

  • 骨董の贋作からみから始まるミステリー。
    美術ミステリーだから面白いかなって思ったけど、言い回しが難しくていまいち。

  • 骨董や芸術に興味ある人には面白い作品

  • 2010.07.29 読

  • 面白かった。最近、美術界の裏を扱ったミステリーを読むことが多かったのだが、骨董業界も負けず劣らず、人間の思惑が複雑に絡み合った胡散臭さ満点の世界。その世界を存分に味わえる。キャラも良い。主人公の陶子はもちろん、周りの人間も魅力的。ミステリーとしてもどんでん返しの連続で十分楽しめるし、とても読み応えのある一冊だった。

  • 先日お亡くなりになった北森鴻さんの作品。今まではすべて図書館で借りて読んでいたので今度からはこつこつ文庫で集めていこうかと。
    読んだばかりのミステリーだったし展開も結果も覚えていたんだけれども、もう一度更に楽しむことができた。満足!

  • ★あらすじ★宇佐見陶子シリーズ第一弾。店舗を持たず鑑定眼だけを頼りに骨董を扱う旗師・宇佐見陶子は、橘薫堂の店主から贋作を掴まされてしまう。プライドを傷つけられた陶子は、かつての夫・プロフェッサーDの協力を得て「目利き殺し」の罠を仕掛ける計画を立てる。同じ頃、橘薫堂の外商であった田倉俊子が遺体で発見され、陶子は事件に巻き込まれていく…
    ★感想★古美術の世界の裏側を徹底的に描いた大作。読み進めているうちにミステリだということを忘れてしまいました。陶子の途方もないリスクを抱えた「目利き殺し」といい、古美術品に魅せられた人達の価値観は、善悪を超越している。中でも贋作師の潮見老人の、自らを極限まで追い詰めていく製作過程はモラルや常識を軽く吹き飛ばす程の迫力がありました。

  • 図書館で借りてきて読むとよりこの世界に浸れる気がします。

    通勤のお供に、ではなく、お休みの日にじっくり読みたい一冊です。

  • 北森鴻さんが死んじゃった、、、
    享年48歳だってさ。早すぎるよ。
    冬狐堂シリーズに出会って読み始めて、まだ3年くらいだったけどここ最近一番の当たりで、まだまだ読み続けていけると思ってたのに。。。

    リアルタイムで作者が死ぬっていうのは、初めてだったから、正直しんどい。
    作家が死ぬと登場人物全員死んじゃうんだ。もう蓮杖先生にも陶子さんの話が聞けないんだと思うとやりきれないよ。

    ご冥福を。ってかやだ。。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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