- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062648547
感想・レビュー・書評
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2017/5/31
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美人旗師宇佐美陶子が、贋作を掴まされ、その相手に「目利き殺し」を仕掛けるが、殺人事件に巻き込まれる話。登場人物が全員個性的。そして過去の因縁話や、真相がとても入り組んでいて最後まで気を抜けない読み応えのある作品です。
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ラストまでドキドキさせる骨董界ミステリー。
同じ骨董系のお話だけど、「孔雀狂想曲」とはうってかわってシリアスでシビアな話です。
丁々発止のやりとりは「孔雀~」でも出てくるけれど。
それから「花の下にて春死なむ」のビアバー「香菜里屋」が登場したり、別シリーズの主人公蓮丈那智も話の端に出てきたりでニヤリとさせられることしばしば。
シリーズでこの先も続くので、読むのが楽しみ(※2010年以前の感想。 -
2010/08/25
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蓮杖那智シリーズをずいぶん前に読んで、おもしろかったのを覚えていたので、手に取りました。
本筋より、古美術の世界の常識というか、考え方の違いのようなものに惹かれました。
せりがどのように行われるか、とか科学鑑定のしくみとか、鑑定書の不確かさとか・・・
また、主人公の女性の仕事人としてのかっこよさにも惹かれました。 -
再読。
骨董に詳しくないのでどこまでリアリティーがあるのかは判断できませんが、そんなことは関係なく楽しめる緊張感に溢れた描写はさすがです。
陶子さんの無理して突っ張っているところは無敵の蓮杖那智とは違う魅力がありますが、共通する凛とした雰囲気に最近のキャラ重視のトレンドとは違う北森氏のこだわりを感じます。 -
20140831 全体の盛り上がりは良かったが最後のまとめ方がどうか。続編もあるので良かったのかもしれないがなんとなく逃げられたような気がする。