五体不満足 完全版 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649803

感想・レビュー・書評

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  • 何年積読状態だっただろう。要約読了。
    小学校から大学生までのエピソード集。ヘレンケラーもそうだけど,周りと本人のケミストリーだな。もちろん本人の力,特に好奇心は大きな役割を果たしていると思う。
    p.242の母の言葉が秀逸。
    「だって,ああいう方たちは,ツメるといっても小指一本程度でしょう。あなたなんか,全身ツメちゃってるんだもん。それは,敬意を表されるわよ」

  • 普通は障害を持っている人にかわいそうだと思って接していがちだけど、筆者の先生や周りの人たちが筆者を平等に扱っているのがすごいと思いました。だから僕もそのようになりたい

  • 逆境においてチャレンジさせれば強くなるし、チャレンジさせなければ弱くなる。全くできないこと、ではなく頑張ればできることをさせ続けることが重要。

    これは超本質で、銃病原菌鉄のヨーロッパが強くなった理由もそうだし、資本主義原理もそう、競争によるチャレンジが成長を促す。

    自己認知と他己認知の相違は起きるし、認知度が高まれば高まるほど、その差分は大きくなり苦しむ。
    街中で自分は知らないのにみんなは自分を知っているという状態は相当苦しそう。特にその準備ができてない場合地獄だ。

    そういう意味で、他己認知と自己認知には差分があるし、それぞれが自分、分人であるという確信を持てれば強くなる。そうでない人は繊細。

  • この人の超ポジティブさ


    全てを
    向上させてる

    親御さんの愛が素晴らしいと思える伝記

  • 自分が持って生まれた身体に不満を持っている子供に、ぜひとも読んでほしい本です。

    私も生まれつきアトピーがひどく、物心がついた頃から「なぜ私だけ…」と自分の人生を悲観して生きていました。
    そんな時に同じくアトピーで苦労していた叔父がプレゼントしてくれたのがこの本でした。
    小学校高学年でしたがスラスラと読むことができ、読後には自分の人生を悲観して悲劇のヒロインぶっていた自分を恥じました。

    世の中には上には上が、下には下がいる。
    私には生まれながらに腕も、脚もある。
    皮膚が痒く、生傷が絶えない状態であっても、クラスの異性から意地悪をされたとしても、大人たちは「いつか治るんだよ」と言う。
    でも乙武さんは治る事がないのに、こんなに正々堂々と自分の可能性を信じて勝負している。
    自分の悩みがいかにちっぽけな物だったのか、思い知らされました。

    ぜび周りの思春期のお子さんにお勧めしてほしい本です。

  • 五体満足であることに感謝します。

  • 両親がとても立派だなと思う。

    あと小学校で担任になってくれた先生。

  • 平成ベストセラーシリーズ
    ●平成11年(1999年)
    ・4/20 コロンバイン高校銃乱射事件
    ・9/30 東海村JCO臨界事故
    ・12/31 2000年問題騒動、ミレニアムのカウントダウン
    平成7年で印象的だったのは、ノストラダムスの大予言と2000年問題。7の月、空から恐怖の大王は結局下りてきませんでした。当時父親の煽りがすごくて2000年になる瞬間は息飲む緊張感で迎えました。

    そんな平成11年のベストセラー年間売上1位は乙武洋匡著『五体不満足』。(トーハン調べ)

    ※始めに。障害者の方が書かれた本なので扱う内容はデリケートなものです。自分の表現もなるべく注意したいと思いますが、伝えたい内容のために読む方の気に障る表現になる可能性があることをご了承ください※

    本書は「完全版」と銘打たれたもので、98年刊行の『五体不満足』に第4部とエピローグが加筆されたものです。
    社会人として、『五体不満足』を出版したベストセラー作家として、出版によって世間に認知された「乙武クン=障害者代表の明るく楽しい人」というある種の亡霊に悩む人としての乙武洋匡が描かれていて、第4部を一番面白く読ませてもらいました。

    初めて乙武さんをTVで見たときは少なからずショッキングでした。
    体があまりにも異形だったからです。

    しかし読み進めるうちに(これは勝手な想像で間違っていたら大変申し訳ないのですが)、周りの仲間はみんなできるのに自分はできない、楽しいこと、嬉しいこと、辛いこと、悔しいことが健常者よりも数割増しだったであろう乙武さんは、健常者よりも経験と感情の密度と濃度が濃い人生を送っている気がしました。
    そして、その人生に少なからず関わる周りの仲間や先生が羨ましく思える瞬間が何度もありました。

    そして、本書を読み終えて障害者をhandicappedと言う表現が、 体にハンデがある(から可哀想)というよりも、「周囲とハンデをつければ対等に振る舞えるよね」という前向きなものに思えてきたし、全ての人が自分の思い通りに動ける社会になればいいなと思い、チャンスがあるなら微力ながらお手伝いできたらと思いました。

  • これもベストセラー。乙武さんがこれを書いたのが彼が世に出る前だったのか。いまとなってはその時系列がよく分からない。
    弘法山のおにぎりが一番、とする乙武氏がフレンチの階段でミソを付けたのは残念ではある。
    基本的に彼の壁とその突破の流れが見えやすい少年期とNumber連載の話が心に残った。

  • 障害と向き合うじぶんや恩師、なかまたち。生き方など。
    出版後を経ての後記がついている


    C0195

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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