- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062720038
感想・レビュー・書評
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父性というものを学べた。親と子等家族というものの考え方が日本と欧州では背景から違い、上辺だけ見ないで深いところを知って自らに落とし込む大切さみたいなことが知れた。
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[ 内容 ]
悩み、傷つく心を知ると自分も他人も見えてくる!!
人間の心がいかにわからないかを骨身にしみてわかっている「心の専門家」である著者が、「人の心とは何か」に心理療法の現場から答える。
[ 目次 ]
第1章 私が「人の心」に出会ったとき
第2章 日本人の心の問題
第3章 心との対話法
第4章 心がいま直面していること
第5章 心の影と闇、そして新しい発見
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
人の心がどこまでわかるか、書かれている本ではなく、心理療法家の方々の視点から心の問題を問いかける本。
自我を鍛えたい。 -
著者はユング派の心理療法を確立した有名な臨床心理学者。
専門的な言葉が少ないので、初心者でも読みやすいけど、単純に表があれば裏があるというような話ではないので、白黒はっきりつけたい人には無理だと思われます。
経験談は少し自慢的なところも… -
正直あんまり好きになれなかった。
臨床心理士からの疑問に臨床心理士が答えるという形だが、専門的な知見や臨床経験にもとづいた回答に、憶測や思い込みのようなものをさらっと混ぜてくるように思えて危なっかしい気がした。
彼に救われた人も多いだろうけど、父性とやらで厳しい態度をとって逆に悪化した人も多いのではと想像してしまった。経験によりさじ加減が分かってくるとは言う一方で、心理士は慢心してはいけないと諭しているのは救いだけれど。
個人的にはあまりこういう人に相談したくはない。 -
学校の職員文庫の片隅にあったのを拝読。
河合さんの経験に基づく考えや思いが詰まった本で、
しかも、語り口が柔らかいので、とてもわかりやすく読み進めることができた。
この本を読んで、内容を理解し、そのことを実践できるのであれば、
学校教育の質ももっとアップするだろうなぁと思いつつ…
この本に限らず、河合さんに触れたことのある先生は、
子どもに対する見方が柔らかいなぁと感じることが多いので、
学校の先生であれば、河合さんにぜひ触れてほしいなと思う。 -
現場で活躍する心理療法家たちのさまざまな質問に答えるかたちで出来上がった本である。気軽には読めるが、読むほどに人と人のかかわりについて胸にしみるような言葉が多かった。
現場で苦労する心理療法家たちの真剣な質問に、著者も熱心に語り、小冊子ながら奥行きと幅のある、良質な本になっている。著者が、来談者にかかわる姿勢が、じかに感じられる。
深いところにどんと安定して来談者にどこまでも付き添っていく限りない包容性。それでいてちょっとした言葉の端はしに、こちらがハッとするような細やかな指摘があったりして、じつに参考になる。
心理療法について語りながら、人間と人間との関係についてのもっとも深いところに平易な言葉で触れていく、魅力的な本だ。 -
心理療法家が主なテーマだけれど、
それ以外の仕事に対する情熱みたいなものの大切さも気づかせてくれました。しかもすんなりと。
絶え間ない勉強勉強。 -
心理療法家の大家である河合隼雄先生に、心理療法家の中堅の人が質問をして、それに答えるという形式でまとめられた本。
それゆえ、一般人向けではないかもしれない。
私としては、悩んでいる後輩から相談された場合、自分ならどうしようかと想定して読んだ。
面白い話も多々あったが、結局、相手の話を真剣に聞くことが大事だ、ということを言っている気がする。
正直、読んだ後に印象に残る話は少なかった。