人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062720038

感想・レビュー・書評

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  • 精神療法に携わる人からの質問に河合隼雄さんが応える形になっているが、普通の人が読んでも含蓄に富み大変興味深い内容だった。河合さんがおっしゃる「無為の心で」ということを考えさせられた。

  • 無為自然。これが難しい。
    楽しめれば良いのだけれど、なかなかそうも言えない現実。

  • 河合先生のご本は、どれもやさしい語り口なんですが、書いてあることは結構すごい。例えば、この本には、河合先生が50歳くらいの頃、心理療法がしんどくて「死んでしまいそうだった」という感想がさらっとでてきます。うっかりすると読み飛ばしそうですが、たぶんこれも淡々と事実を語っていて、本当に死にそうだったんだろうなあと腑に落ちました。臨床家かくあるべし。肝に銘じることにします。

  • 不肖ながら臨床心理士を目指しています。
    この本を呼んだら、本当に自分なんかが目指していいものか、もし仮に試験に受かったとしてもこんな責任のある仕事をやり遂げられるのか、自問自答してみました。答えは出なかったのですが、「これから勉強していく中でその適正を見つけよう」となんとも先送り的な結論に。

    河合隼雄さんやその他の心理療法家と呼ばれる先生方の本を呼んだりお話を聞いたりしてみたい、と思える一冊でした。

  • 中堅の心理療法家の人達と河合先生の対話をもとに、心理療法について書かれた本です。人を理解することには、終わりはなく、どんな時も希望を持つこと、常に研究し、努力することなど、多くのことを教えてくれました。

  • 河合さんがユング分析家になったのは、アメリカ留学で尊敬する2人の教授が「スイスの研究所に行ってユング分析家になれ」と言ったからだそう。偶然の必然てあるんだなぁ。「自分が治してやる」という気持ちでは臨床はできないそう。問題行動が治って「普通の人」になることで、本人は「さみしい気持ち」になったり、自殺したりしてしまうこともある。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00167849

  • いろいろ読んでいるので、感動は少なかった。

  • あんまり記憶にありませんが、たぶん、いろいろな投書に応える形で河合さんの考えや、問題へのヒントを教えてくれる本だったと思います。こういう本を読んで、少しづつ自分の考え方に影響がもたらされる物だと思います。意識していない部分で変容が起こるような気がします。

  • 心理療法家としてのあり方について、
    考えさせられたり納得したりできる本です。

    人の悩みをきくのに料金や時間を設定することに抵抗を感じていましたが、
    そこに納得できる理由も書かれていたり。

    自分にこの仕事は向いているのか、
    自分にこの仕事が本当にできるのか、
    何年たってもそんな疑問を抱きながら真摯に人と向き合う。
    それこそが大切な要素であることを改めて感じました。

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