みんなの秘密 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 898
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730648

感想・レビュー・書評

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  • それぞれに秘密を抱えたつながりのある男女の
    人に言えない秘密がリレー形式で続いていく

    ほとんどが不倫もので、この本の世界では
    すべての人が密やかに不倫を楽しんでいるのではないかと思ってしまう
    しかし不倫もそれぞれ形が違い、危うさも違う

  • 10年前の小説が書店チェーンの仕掛けで再ブレイクしている、というのを小耳にはさみ、図書館で借りてみたんですけど・・・間違えた。
    流行ってるのは「秘密」で「みんなの秘密」ではありませんでした(苦笑)。でもまあ読んでみました。

    吉川英治文学賞受賞作品でした。
    リレー形式の短編集で、たしかにこの構成、みんなに秘密を覗いたような気分になります。

    その中で印象に残ったのは、拒食症の女の子が引きこもりだった女の子に言われたコトバ。
    「普通の人たちにちゃんと混ざるって重要なことなのよ」「私たちみたいな人間は、とってもやりづらいの。だからうんとうまく、世間っていうものを誤魔化さなきゃいけないの」
    なんか切なかったー

  • 日経新聞での連載を読み、林真理子の著作を探して手に取った本。
    脇役が次の主役となる連作短編集。
    どれも男女の機敏や欲望をうまく描いており面白い。

  • それぞれの「秘密」が連なる連作短編集。最後の話が切なかった。意外とあまり読んだことのなかった林真理子だが、さすが有名作家だけあって読みやすく面白い。そして男性の心情を描くのがうまいと思った。

  • 短編の登場人物それぞれが抱える秘密が、しりとりみたいにつながって最後の秘密はちょっと恐い。。。連ドラになったら面白そう。

  • まぁーあれよね、人様の秘密ってのは、知ったところで少なくとも清々しい気持ちにはならないわよね。知る前までは知りたくてわくわくしたりすることもあるけど…

    って感じです。
    いろんなお話があるのでその都度いろんな気持ちを抱きますが、そこまで読後感ひどくはなく、個人的にはまぁまぁ面白いと思いました。

  • かなり前の本なので、箇所箇所、時代を感じる所もあったけど、男女の本質的なところは、今も昔もそう変わらないのね、という感想。こういう”男女の悟りの境地”を林さんはよく書いておられるけど、これも、そんな1冊でした。

  • 私はこの本から何か得るものがあるのだろうか。自分で選んで買っておいてなんだけれど、私はもっと綺麗なものを見て生きたい。

  • 男と女。誰もが何かの秘密を抱えて生きている。
    林真理子さんて、こういうドロドロの感情をさらっと書く力量は、さすがです。

  • 再読。リレー形式の短編集。吉川英治文学賞受賞。
    浮気、田舎との関係、近所の確執等々、みんな秘密を持っているというもの。
    なんだか面倒な生き方だな。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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