果つる底なき (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 6099
感想 : 613
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731799

感想・レビュー・書評

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  • 池井戸さんの得意分野である
    銀行を舞台にしたミステリー。

    主人公の同僚が「これは貸しだからな」と
    謎の言葉を残して、死亡。
    同僚の死をきっかけに、
    主人公がシャーロック・ホームズ並みに
    事件の謎解きをしていくというお話。

    組織に埋もれず自分の信念に基づいて行動する
    主人公の姿勢がめちゃくちゃカッコいい!
    池井戸さんの小説はどれもアツくてオススメです。

  • T図書館 1998年
    江戸川乱歩賞受賞
    「これは貸しだからな」最後の会話を交わし同僚の坂本は死んだ
    主人公の伊木は探偵さながら調べていく話

    《感想》
    池井戸作品の原点だ
    半沢を彷彿させ一気に読んだ
    恐れながら物申すと、始めの方にある「私は」の使い方に違和感があった
    銀行の顧客とそんなに仲良くなれるのか、唐突に恋愛したり、関わる人が死亡するなど気になる箇所はあった

    そんなことを吹き飛ばすほど、銀行のトリックは巧妙で面白かった
    融通手形や1日1000枚の取引から1枚の依頼書を探したり、倒産の場面では生々しかった
    倒産すると請求書を内容証明で出し、時間に関係なく押しかけ、病人でも関係なく、担保関係書類に強引に署名捺印させるのだと
    銀行を悪党みたいに書いていいのか心配してしまうが、面白く流石だった

    池井戸氏は取引先の倒産が忘れられず、自分なりに決着をつけたいと思ったのがこの物語を書いたきっかけで、作家になるのが夢と書いてあった

  •  それなりに面白いけど、時間潰し。

  • 果つる底なき
    著作者:池井戸潤
    発行者:講談社文庫
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

  • 今の作者の感じと違う。少しまだ素人っぽさがあるような。(失礼ながら)。
    最後はハードボイルド。知的に解決する今の感じと違う。

  • どこかで読んだことがあるような???
    今の作品の方が、読みやすく爽快感があるんだけれども、本書は荒削りで、決してスマートじゃないけど、また読み返したくなる作品でした。

  • 池井戸さんお得意の銀行物。
    朝、声を掛け合った同期の坂本が外回り中に不審死することから始まる。銀行小説でこんなに人が死ぬことってあるのかしらと思うぐらい人が死ぬ。
    銀行員の主人公が不死身すぎる。

  • 第44回江戸川乱歩賞受賞作品。
    元銀行員が描く、企業ミステリーものだけど、そこらへんのミステリーより、ず〜〜〜〜っと面白い。
    池井戸潤自体は、この作品で3作目。
    もうすっかり虜。
    銀行の裏事情なんて、手を出すのも戸惑うような世界なのに、それを素人にも分かりやすく、ミステリータッチで描ける、この人の能力はすごいっ!!

  • 池井戸作品久しぶりに読みたくなって選んだ本。
    いつもの池井戸さんより殺人要素多かったかな?ミステリーって感じはした。しかしこれ系の話も理解しながら読まないと何言ってるか、ん??ってなってしまう私なので理解しながら読んでいったつもり。まぁ、理解できてるかは謎ですが。。。

    何冊かに一回池井戸ミステリー読みたくなっちゃう!

  •  舞台は財閥系銀行。同じ財閥の商社もからみ、銀行の債権回収担当者は感づいた、取引先の破たん劇に隠されたトリックとは…

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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