半パン・デイズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062735971

感想・レビュー・書評

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  • 東京から瀬戸内に引っ越してきたヒロシの成長物語。
    小学1年から6年までのエピソードが描かれている。

    小学生にしては、何だか大人びているのだけど、
    子供の頃を甘酸っぱく思い出させてくれる。

    ライバルであり、良き理解者である吉野クンとの関係が
    何だかコソグッタクテ心地よい。

  • おかしくって、暖かくて、懐かしくて・・・とても気持ちのいい切なさに包まれました。

  • 矢沢くんも吉野くんも、成長していく姿が良かった。

  • どうしてこんなにやさしい小説を書けるのだろう?

    大人はかつてみんな子供だったはずなのに、どうして子供の頃のことをすっかり忘れてしまうんだろう。
    そして、重松さんは、どうして子供の気持ちをこんなに繊細に描けるのだろう?成長していく子供たちと、その周りの大人たちが、ひとりひとり魅力的に息づいている。こんなにダイナミックにひとが変わる、成長していくなんて、こわいほどでもある。

  • そういえば小学生の頃半パン以外に長ズボンなんか履かなかったなー。そんな小学生の青春を描いた作品。
    毎度毎度想うけど、重松さんの作品はどれも魅力的だ。

  • 港町に引っ越してきて、小学生時代を過ごして成長していく少年を描いた物語。

    一貫してあるのは優しい空気感。
    どこかほっとする。
    そんな重松さんらしい作品。

    ドキドキハラハラしたり
    生意気になってみたり
    いろんな大人の世界がわかってきたり
    甘酸っぱい気持ちになったり
    どうしようもないことがあったり


    小学生のときってこんな感じだったかな。
    たしかに一年一年で、「世の中」ってものの規模とか質みたいのが変わっていった気もする。

  • 2009/08/08

  • すごいよかったー!
    題名から想像してたより、オトナな主人公。
    小学生くらいの男の子って、こんなこと考えてるのか~。
    ホント、大人も子どもも、「普通の人々」の心理描写が最高だなぁ。
    自分の人間らしい部分、映し出してくれる気がする。
    でも嫌な気持ちにはならないし、むしろあったかい!にんげんていいなって思える。

  • 小学校の6年間をつづった小説。重松清は、こういう少年時代の心情を書いた小説がいくつかあるけど、うまいなぁと思う。実際の小学生はこんなに細やかな心情ではないのでは?と思わないでもないけど。

  • 吉岡さんに借りた。面白かったと思う。ヒロシが問題にぶつかる度に自分で考え、行動し、成長していくのは読んでいてすごく気持ちいいし、小学校の頃のことを思い出して懐かしい気持ちになれました。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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