- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062736077
感想・レビュー・書評
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中学生の頃、百人一首の暗記が必須だったので、今でも上の句を言われれば下の句がほぼ言えると思う。なので、これはわりと読みやすいのではと読み始めたのだけれど、そういうレベルじゃなかった。。
探偵役のタタルさんこと桑原崇の歴史知識が分厚すぎる。鎌倉殿の大河の記憶により何とかついていけるところもあれば、全くついていけず聞き手の奈々と同じく無の顔になるところも。
ミステリーというよりは歴史のノンフィクションを読んでいるみたい。正直、犯人がどうでもよくなってくる。百人一首って面白いんだなあ。
個人的には、今のところタタル氏にハマらず、他のQEDシリーズに手をつけるかどうかは保留。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
QEDシリーズの第一弾。自宅で殺害された企業のワンマンオーナーの犯行現場に残された百人一首はダイイングメッセージのようであり、百人一首に込められた藤原定家の意図を解明しながら事件の真相を探る歴史ミステリー。
百人一首に関する知識が圧倒的に不足しているので充分に楽しめたと言い難いものの、こういった雰囲気はとても好きなので続けて読んでみたい。 -
約15年振りに再読。
序章の一字一句に覚えがなく、読んだはずなのにと不安になったけれど、本章が始まると「そうそうこの調子」と懐かしい気持ちで読了。
改めて、難解に思える謎を軽快に解くテンポの良い文章に時を忘れて読み耽りました。
電子書籍の超合本を買ったので残り16のお話も楽しみです。
また10年後くらいに新鮮な気持ちで読み返したい一冊。 -
高田氏の記念すべきデビュー作品であるとともにメフィスト賞受賞作。殺人事件がまだ現在の作品よりもテーマと関連づけられている、と思います。 でもやっぱり、事件はおまけ程度であり(おおよその読者にとっても、主人公にとっても)、薀蓄をただ眺める形になる読者も多いのではないでしょうか。 ま、好きだからいいんですけどね。
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百人一首の謎がもっと上手く事件と絡んでいくのを期待していたので、無理矢理ねじ込まれて戸惑う。力技で終結させた感が否めない。百人一首だけにフォーカスしている方が興味深い内容だったように思う。総じて勿体ないというのが一番の感想。
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百人一首や、それらの意味深なところが好きな人にはとても面白い本なんだろう、、、、ミッシングリンクが見つかるようなワクワクを体験できた人には最高の小説なのでしょう。
私にはよく分からず、推理小説として楽しむ本ではないなー、という感じ。
そんで探偵としての桑原くんはよいけど、小松崎はガサツで馬鹿で要らんかった。 -
学生の頃、百人一首を暗記させられたけど、同じようなフレーズがいくつも出てくるから覚えにくかったことを思い出した。なんでこんなに同じフレーズが出てくるのかなあと不思議だったけど、こういうことだったんだ。
これ、漫画化されている。たしかに百人一首の並びは解説は漫画のほうがわかりやすいと思う。
QEDシリーズのほかのも読んでみたい。