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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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鼠の小説には優れた点が二つある。まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。ほおって置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。
― 28ページ -
「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」
僕が大学生のころ偶然に知り合ったある作家は僕に向かってそう言った。僕がその本当の意味を理解できたのはずっと後のことだったが、少くともそれをある種の慰めのとしてとることも可能であった。完璧な文章なんて存在しない、と。
― 7ページ -
僕たちが認識しようと努めるものと、実際に認識するものの間には深い淵が横たわっている。どんな長いものさしをもってしてもその深さを測りきることはできない。僕がここに書きしめすことができるのは、ただのリストだ。小説でも文学でもなければ、芸術でもない。まん中に線が1本だけ引かれた一冊のただのノートだ。教訓なら少しはあるかもしれない。
― 12ページ
みんなの感想・レビュー・書評
村上春樹の一番目をこれにしたのは薄かったからという理由以外ない。面白いと言っていいかどうかについては保留とする。
批評家めいた説明は不要だろう。何度読んだかわからないが、前回読んだのは5年以上前だったと思う。大滝詠一の名盤『A LONG VACATION』(NIAGARA RECORDS/CBSソニーレコード)とともに、「僕」と同じ年齢の頃の僕の夏には、良くも悪くも欠くことができないイメージ・アイコンだったので、それが理由で、ときどき読みたくなる。そして、何度読んでも、どういう小説か説明できず、プロットも忘れ... 続きを読む »
村上春樹の処女作ということで、
その後の著作につながる世界観、描き方を感じることができて、面白かったです。
四年ぶりに再読。文学史の中で捉えるのか、単純に村上春樹のデビュー作、として捉えるのかによって、考えることが違うかも、とか思った。
二十歳の頃は大変面白かったけど、今は背中がこそばゆくなって読めない。ボーッとした頭でなんか深いことを考えてる気分になれるのは村上春樹ならでわ。
ああ、村上春樹はここから始まったのか。これは、凄いな。「新しかった」し、「鮮やか」だったし、「おしゃれ」だっただろうなぁ。
そして、今でもその「新しさ」と「鮮やかさ」と「おしゃれさ」は、時が止まったみたいに当時のままのような気がする。
だるくて軽くて憂鬱でさらっとしてて、夏でビールでレコードで若くて。
行き止まり。
永遠に止まった時計のような。
世界と自分が他人で、でも一緒だった頃のような。
風の歌を聴け。
神宮球場で思い立ったとき、“僕が三番目に寝た女の子は、僕のペニスのことを「あなたのレーゾン・デートゥル」と呼んだ”というフレーズもそこに含まれていて、それを笑われる覚悟もあったのだろうかと考えなくもないし、それを奥さんに見せているからたまげる。
何年か前に初めて読んだ。
その時はまだ20代半ばだったと思うけど、心にとても深い何かを残していった。その何かを書く事がレビューなんだろうけど、それを上手く表現出来ない。
こういうときにものを書く人に関心させられる。その人達でさえ、文章を書く事に身をすり減らしながら書いているんだから、僕なんかがちょっとやそっとで書いてしまえるなら、誰も悩んだり、落ち込んだりなんかしないと思う。
この本はページ数が少ないし、文章もほとんどスカスカだから、軽く読んでしまえる。僕は物語として頭から最後まで読まず、たまにパラパラとめくって、途中だけ読むのが好きです。
とても、会話の波長が好きだった。まわりくどいけど心地よい。
物事の本質がクッキーだとしたら、型抜きした後の生地みたいな小説だった。
主人公が自分と同い年だが、とても大人びていて、もし、ほんとうにいたなら、ぜひ、会ってお話してみたいと思った。
短いしすごく読みやすいんだけど、何かの合間に読むことはできない。
まとまった時間に連続して読むべき本ですね。
読んでるのが気持ちいい。
ふわふわしてるんだけど、それほどいっちゃってもいない、ちょうど好きな感じでした。
なにもかも過ぎていく。
取り残される人も、時間の流れのなかに消えてしまう人もいる。
なんか諸行無常的な気持ちになりました。
村上春樹の自叙のような感じのする話。
切れ切れに色んなストーリーが入ってくるので、途中までは誰が「僕」なのか分からなくなったり、言いたいことが掴めなかったり… 最後の方でようやく言いたかったことが何となく分かってくる。
デビュー作から春樹ワールド健在ですね。
村上春樹にとって文章を書くことってこういうことなんだな、この人は日常的に諦観しているのかな、とか、凄く考えながら読んでしまいました。
私の年代で読むと、遠い青春時代の記憶…に心動かされる部分もあるのだけど、元々私は過去をあまり振り返らない人なので…(笑)それと、たくさん出てくる文学作品や音楽に造詣が深ければ、もっともっと楽しめるのだろうと思う。ここから広げる、という方向もありだとは思いますが。
面白いというか、全体のタッチが良かった、以前「アフターダーク」を読んだが村上春樹の描く世界観や描写を表現する文章が魅力的で、すごく好きなことに気付いた。
ストーリーも何を言いたいのか理解するのは難しいけど、内容はスッと入ってきて1本の静かな邦画を観ているような感覚だった。
文学として魅力的で映画のような世界観を絶妙なバランスで表現されている気がした。
改めて小説の素晴らしさを感じた。
村上春樹のデビュー作ということもあって期待して読んだ分、私にはハズレたショックが大きかった。
10年後とか5年後に読み返してみたらまた違った印象を受けるんじゃないかな、とも思う。
とりあえず、今読んだのは失敗だったな、と。
話を通して伝わるメッセージみたいなものが少しくみとれたような気がする、数少ない村上春樹作品だった。
読み始めたら止まらなかった。
登場人物たちのやりとりや、ものごとの比喩表現が、一つ一つ新鮮でキラキラしている。読み終わった途端にもう一度読見返したくなるような、この読書中の爽快感がたまらない。

結局、僕が読んだのは「風の歌を聴け」、だった。
僕はその本を読みながら、僕のレゾンデートルについて考えてみたが、うまく言葉にすることが出来なかった。結局のところ、村上春樹とは、村上春樹の書く本と...






