羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.69
  • (1279)
  • (1654)
  • (2616)
  • (178)
  • (27)
本棚登録 : 16761
感想 : 902
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749121

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これを読んだ日 わたし(たち)にとっての"いとみみず宇宙"出現。
    "象徴的な現実があり、そんな現実が象徴する夢がある。"
    かつてのわたしたちのためにあった喫煙所は1時間弱必死に探しても見つからなかった。また時がきたらきっと現れる気がしている。今はその時ではない。

  • 彼女のようにエグいくらいエロい(魅力的な)耳があったらわたしもピアスを空けなかったとおもう

  • ユニークなキャラの声や耳の形を想いながら読むのは楽しい

  • (図書館)

    鼠三部作のラスト。
    〜ピンボールで最後に鼠は命をたとうとしていたので、あの後何年かは何をどう考えて生きてたのかちょっと気になる。

    改めて村上作品を読み返して、バーをやりながら1作目を書いた、という飄々としたイメージだったけど、なんとか書き上げた1作目、それをもっと作家として完成したいと感じられる2作目、ミステリー(ないしファンタジー)として作品を作ること目指した3作目。という、かなり真面目に成長段階を意識してる感じがすごくした。世界の終わり〜で新たな挑戦、そして村上春樹という形が「ダンス〜」で見事に完成する。

    鼠三部作自体は、なんというか、青い、気恥しい話ではあるけど、「青春群像」という言葉がまさにぴったりのある年代には必要な物語ではあるのかもしれないね。

  • 前作に比べてスートリー性を帯びてきて読みやすくなった。下巻も楽しみ

  • 2023/10/13

  • 前2作から続く、整頓された退屈の物語、と思ったが、この本は趣が違った。なにしろ「冒険」だ、退屈とは究極に相反する。半ばあたりから急に物語が動き始めた。
    20年以上前に一度読んだきりだったのでほとんど覚えていない。こんなに面白かったのかと驚いた。ストーリーが記憶に刻まれると途端に昔からの記憶と勘違いし懐かしさを覚えると言う、なんとも奇妙な感覚になった。
    時代を感じる部分もあるにはあったが(携帯電話もないしパソコンもない、JRは国鉄だったし音楽はカセットテープだ)、今読んでも全く遜色のないステキな話だ。今の村上春樹が書いたもと言われてもおかしくないだろう。いやむしろ面白みは強いかもしれない。
    「やれやれ」が3回出てきた。物語の中で登場人物が3回も(3人も)ため息をつくというのは多い方だろうか、少ない方だろうか。村上春樹と言えば、と言われるくらいだからやはり多いのだろう。
    上巻ではまだ冒険は始まっていない。下巻が楽しみだ。
    ところで、なぜガールフレンドは「羊」のことを知っていたのだろうか。

  • 〇もう誰も僕に会いたがっていないのだ。もう誰も僕を求めていないし、誰も僕に求められることを望んではいない。

  • 「妻が出ていった」。。。1978/7一人称、僕が語り始める。
    かつて寝た事のある彼女の死、そして一人になった時間。
    悲劇的要素を感じさせない次なる舞台は「芸術的な耳」を持つ女性の登場で開幕。
    40年ぶりの再読は、自分の人間の深奥が変貌を遂げたからとしか言えないなって思わさせる・・面白い。車中であっという間に上巻読了。

    ハルキ氏30歳代半ばに書かれた青春アドベンチャー3部作はねずみと羊男そして僕が北海道の奥地にある牧場で繰り広げられていく。
    出だしから比喩、レトリック、飛び交い、余りに凄い奴はメモして唸る~

  • なんとなく読み始めたらめちゃくちゃ好きなやつだった。

    文章綺麗だし、ワクワクすんなあ

全902件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×