時生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 18147
感想 : 1523
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751667

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18431

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BA73279489

  • とっても好きな作品!^_^b

  • 拓実のクズっぷりに辟易しながらも続きが気になって読む手がとまりませんでした。
    トキオの登場で明らかになっていく血の繋がり、未来に渡すバトン。
    配られたカードで精一杯勝負する…竹美とジェシーのカッコいいこと!
    現在と過去と未来。親と子の物語。最後は泣いてしまいました。良いお話でした。

  • 何回か読んでるので結末をおぼろげに覚えてても、
    久しぶりに読み始めると続きが気になって一気に読んでしまった。面白かった。

  • 面白かった。タイムリープもの。息子が若かりし時の父を真っ当にした話

  • さすが東野さん
    最後の最後で一気に全容が見えてくるところは見事。

    こうなることを知っていたら…
    そんな後悔のない人生を歩みたい。

    時生が弱っていく場面は、親の目で読むと胸がつぶれそうになる。

  • 櫻井翔がやっていたから読んでみた
    泣ける

  • ベストセラーが新装版になっていたので手に取りました。

    序章では不治の病の息子がベッドで横たわっているという
    深刻で重々しいシーンから始まっているので、
    この先はどれだけ重々しいものになっているのかと
    思うとページを捲るのが少し怖いくらいでした。

    けれど20年以上前に出会ったトキオの事を語り始めてからは、
    序章とは違う雰囲気でストーリーに躍動感が出ていき、
    読み進めるごとに一転二転としていって面白かったです。

    そして当時の恋人の行方を追跡していく所は
    ミステリー性がかなり強くなっていって緊迫感もあって
    良かったですが、なかなか本当の事が分かるまでには
    時間がかかってしまったので少し中だるみしてしまいました。
    またこれと並行して拓実の出生の秘密やトキオの秘密などを
    解明していくのでスリリングでした。

    後半になって今までの過去の伏線から
    現在に至ることになり、拓実の真実のことや
    妻と接点、目の前にいる息子の事に至ることまで
    明確な事実が分かることによってじわじわと胸が熱くなりました。

    作品の中で印象的な言葉だったのが、
    「人間はどんな時でも未来を感じられるんだよ。
     どんなに短い人生でも、
     たとえほんの一瞬であっても、生きているという
     実感さえあれば未来はあるんだよ。
     あんたに言っておく。
     明日だけが未来じゃないんだ。
     それは心の中にある。それさえあれば人は幸せになる。」
    この言葉を後からまた読み返すことで、
    トキオが本当に伝えたかったことだと
    思うとまた胸に沁みました。

    20年以上の過去の拓実は本当に酷い人間で呆れてしまうほど
    でしたが、トキオとのやり取りで面白さが出たりして
    最後には一人前の人間というか大人になって成長して
    いたので良かったです。

    この本が2002年に刊行されていますが、
    それから20年前に過去に遡っているので、
    その当時のことが事細かに描かれているのが
    一緒にタイムスリップしているようで楽しくもあり懐かしかったです。
    ヨットパーカー、国鉄などと今では死語になっている言葉も
    あるのでそれを思い返すのも面白いです。

    東野さんの作品はガリレオシリーズのように科学的なものだけ
    でミステリーを追うだけでなく、時間を活用しながら
    人の心を感動させる物語も描けてしまうので本当に
    素晴らしいなと思います。

    この作品では子供を思う気持ち、親を思う気持ちが
    つぶさに切なく描かれているので
    じっくりと読んでもらいたいと思いました。

    この作品も映像化されたらきっと多くの方が
    感銘されると思うので期待したいところです。

  • 「死んだ息子は若かれし頃に自分と会っていた」
    ・先に起こる物事を知っている事の辛さ
    ・トキオはこの人生のループを永遠に続けるのか…
    本当に有りそうな時を駆ける人間の感動物語
    年明けに最高の作品つかんだ!

  • 「未来は明日だけじゃない」って言葉がめちゃめちゃ良い。。。ぜったい忘れない!
    読み終わってから最初の数十ページ読むと感慨がすごいです。

    トキオくんは、きっと幸せだったんだろうなあと思う。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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