- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062755252
感想・レビュー・書評
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ごめんなさい。終始話の内容が掴めなかった、、
映像化すると面白いのだろうか。
途中「い」の抜けたところがあったけどあれはなんだろう。 -
童話のような、現実的な話のような、不思議な作品だった。
栓抜きには幸せになってほしい。 -
昔話のようなファンタジーのような世界で、銀髪の双子の成長を見守るお話。
未熟で、破天荒な双子の行動に逐一ハラハラさせられ、一体どうなるんだろうと心配でページをめくらされました。
読後は良い話だったと思う反面、もちろん展開が都合良すぎる点が多いです。でもあくまで童話だから、"騙されないと世界はかさっかさになってしまう"からきっと騙された方がいいんだなーと作者にしてやられたような気持ちになりました。 -
プラネタリウムのようにゆっくりと回る世界で、優しい嘘、ときに必要な嘘と、それに騙されてやる才覚のある人達の優しいお話だと思った。
人の名前がふたご以外出てこないのも、不思議な感じがして面白かった。 -
20190828
星の見えない村のプラネタリウムで拾われた双子。大きく別れた道の先で、二人がついた優しい嘘。
世の中のいろいろなことに、裏やら種やらがあったりするものだし、ほとんどの人がそれを知っているから「騙される」のも才能。善意に気持ちよく騙されることが、人生を豊かにするということか。 -
2/5はふたごの日
だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。
拾われたふたごの物語。 -
プラネタリウムの解説員である「泣き男」は、村で水死した女があとに残した双子を引き取って育てることになる。
双子には、太陽の周りを三十三年周期で回っているテンペルタットル彗星から、テンペル、タットルと名が付けられる。
勝ち気で活発なテンペルは、村にやってきたサーカスの一座についていき、やがて世界的な手品師として、旅から旅の暮らしを送るようになる。
対する穏やかなタットルは、村に残り、郵便配達員として、また父の仕事を手伝ったりして暮らしている。
中身は対照的でも見かけがそっくりなこの双子は、「熊」に関わってそれぞれの運命を歩んでいく。
いしいさんの作品には、いろいろなものが詰まっている。
身体の苦しみ、心の痛み、思いやりや知恵。
ここで描かれる世界は決して理想的なものではなく、雑駁で残酷なものも含まれているけれど、どこか温かい。
『麦踏みクーツェ』よりも、本作の方が好きかもしれない。