転落 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 729
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763356

感想・レビュー・書評

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  • 結局のところ知実が本当におかしくなってたのかよくわからず...。狂ったふりしてた割には一章では本当に息子と同一化しちゃってるし。先が気になる話だったけど、結局スッキリしなかった。

  • さくっと読むならいい。
    オチも含めたすべてが軽くさくさく流れていくので、深読みの必要もない。
    (疾走感がある訳でもテンポがいい訳でも爽やかな訳でもない)
    人間の負の部分を見せ付けられる所は現実味があって良かったが、レビューに多いどんでん返しという程の結末ではないところが少し残念だった。

  • いやミスと聞いて読んでみました。
    他の方のように、最悪の読後感ではない。
    三章目、あ、なるほどこういうことか〜といった感想。
    最高に面白くはないけど、一日で読んでしまうくらいの引き込まれる作品。

  • 今まで、読んだ事の無かった作者。

    Ⅰ教唆
    最初のホームレスになった(ボク)が、小学生から食べ物を貰って、段々、動物の餌付け状態に、飼いならされて行く。そして、小学生のひどいいたづらの共犯者となって行くあたり、洗脳されてしまって行くのだろうか?と思いつつ読んでいったが、反対に、小学生を、殺害してしまう。

    Ⅱ隠匿
    主人に離婚届けを渡して、家を出た高山に、(ボク)殺人者は、かくまってもらう事になる。安普請のアパートで、トイレの水を流すことや、台所に立つ姿を、外から見られないようにしたりして、苦労する。
    高山の勤務の病院に、被害者j小学生の母親もいて、警察が、近辺を捜査しだす。
    此処まで、来ると、段々、一人称で、書かれているのが、段々解ってくるのだが、、、
    ボクである柿原知実と、高山こと飯田律子との子供の死についての交換条件が、心理状態の不安を、醜くく、利用したすり替え犯人を作る結果となる。
    弱っている知実が、包丁を振り上げる、、、

    Ⅲ 転落
    今までの、虐待による子供の死によって、其の親である犯人の律子と、嫉妬や、嘲笑、虐めで、苦しんでいた知実は、義理の姉に仕返しをするために、死んだ子供を、使う過程が、描かれている。
    最後の、2ページは、少し、話を、込み入らせる内容だと、思う。

    絡み合った、筋書きが、少しづつ解って来る。
    だけど、この心理的強迫感の様な追い詰め方の文章が、私には、好きになれない内容の小説であった。

  • そのオチなら1章不要

  • ホームレスになったボクと女子小学生の交流から始まる鬱ミステリー。

  • 主となる3人の転落を描いたと捉えたらいいのでしょうか?
    最近、ほんとうに読解力がなくなって困ります。
    他の方のレビューを参考に復習してみます。

  • 2011年8月

  • 終わり方がどうもしっくりこない。
    途中まではわりと良かった。

  • ホームレスになってしまった「ボク」は、食料を探していた神社で、小学生の麻由から弁当を手渡される。
    巧妙な「餌付け」の結果生まれた共犯関係は、運命を加速度的に転落へと向かわせる。
    見せ掛けの善意に隠された嫉妬・嘲笑・打算が醜くこぼれ落ちるとき、人は自分を守れるのか!?
    驚愕の心理サスペンス。

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著者プロフィール

永嶋恵美一九六四年、福岡県生まれ。二〇〇〇年『せん-さく』でデビュー。一六年「ババ抜き」で第六十九回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。主な著書に『転落』『明日の話はしない』『ベストフレンズ』『視線』『一週間のしごと』、「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズなど。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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