λに歯がない λ HAS NO TEETH (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 165
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766081

感想・レビュー・書評

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  • こういうの好きです。

    綿密に作りだされたリアルな虚構の中に、不意に現れる情緒的、哲学的な表現。
    森さんにしか描き出せない世界だと思います。

  • ”λに歯がない”森博嗣著 講談社文庫(注意:2010/03/26発売)
    (2006/09発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:瀬川晶司(プロ棋士))

    ・・・密室状況で発見された四人の銃殺死体。四人とも死後に歯が抜かれ、ポケットには”λに歯がない”とのカードが入れられていた。

    ・・・高セキュリティの研究所ということで記録の改ざんを疑いましたが、予想外のトリックでした。
    他シリーズとの関連部も多々ありますが、トリック部は本作だけでまとまっています。
    また、西之園萌絵がメインということもあり、初期シリーズに近い印象も受けました。

    ちょっと森作品を読んでみようという方や(解説者も森作品初見。)、久々に森作品を読んでみようという方にもおすすめかと。

  • Gシリーズ5作目。再読。
    初期に比べると、犀川先生のお話が増えています。

    忍び寄る過去の因縁。
    そんな感じのお話でした。
    単に真賀田四季が関わっているように見えるだけではないのが
    面白いところですよね。

    久々の建築ネタ。
    国枝先生が珍しく饒舌(笑)

  • 入れ歯がないに見えるねたしかに。

  • Gシリーズ5作目。なんか保呂草さんキター。

    Gシリーズって誰が主人公なのか捉えづらいですよね。少なくとも、今作に限っては萌絵だったんだろうと思いますが。

    背表紙の「西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。」って言葉かっこいいよなぁ。

  • 12.10.18読了。建築研究所での4人の密室殺人。保呂草や真賀田四季がじわじわと。過去に会った窃盗団と交通事故により亡くなった人の敵討の事件、のよう。自殺の考察が多々。森美学。

  • シリーズものを途中から読むのは、私にはできない芸当だとわかった…。

  • Gシリーズ全ての事件が必ずしも真賀田四季に関わる人間の手によるものではないことがこの巻でわかった。
    被害者の歯が全て抜かれていた理由はわりと凡庸だったのでちょっと拍子抜けだった。
    それよりも萌絵と犀川や加部谷と海月など会話シーンが非常に多かったためそちらの方に興味がそそられた。

  • だんだん他のシリーズとの繋がりが深くなってきていて、
    今まで色々なシリーズを読んでいる身としてはわくわく。
    四季さんの影もちらつきつつ、ついに保呂草さん登場‥!

    トリックはシンプルで、今回は動機も提示されているから
    話自体は理解しやすい印象。

    また、観念論的な部分が今までの4冊に比べて増えたかな、というイメージ。


    海月くん・恵美ちゃん・山吹さんのシリーズと思いきや、
    段々犀川先生と萌絵ちゃんがメインになってきているような‥
    S&Mシリーズと比べるとだいぶ二人の関係も安定してきていて、ほほえましい。
    けれど、萌絵のフラッシュバックは少し気になる‥

  • Gシリーズ第5弾。
    密室で発見された五人の男の銃殺死体と「λには歯がない」のカード。死後、全員の歯が抜かれていた理由とは。


    現象は早い段階から明示されるので、、そこにしか言及しない(犯人の心理に興味を持たない)犀川先生も海月くんも早い段階で推理完了。

    殺人の理由に辿り着くヒントはあまり出なくて、解答のあとに全てが物語として描かれるので、そこを推理しようと思わない方が楽しく読めるのかも。

    Gシリーズは、読みながら考えるのを放棄気味になっている。推理小説として読めてない。萌絵と犀川先生が気になるから読んでるといった感じか。

    二人の関係が安定してきてる描写にはホッとさせられる。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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