- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062766081
感想・レビュー・書評
-
こういうの好きです。
綿密に作りだされたリアルな虚構の中に、不意に現れる情緒的、哲学的な表現。
森さんにしか描き出せない世界だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
”λに歯がない”森博嗣著 講談社文庫(注意:2010/03/26発売)
(2006/09発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:瀬川晶司(プロ棋士))
・・・密室状況で発見された四人の銃殺死体。四人とも死後に歯が抜かれ、ポケットには”λに歯がない”とのカードが入れられていた。
・・・高セキュリティの研究所ということで記録の改ざんを疑いましたが、予想外のトリックでした。
他シリーズとの関連部も多々ありますが、トリック部は本作だけでまとまっています。
また、西之園萌絵がメインということもあり、初期シリーズに近い印象も受けました。
ちょっと森作品を読んでみようという方や(解説者も森作品初見。)、久々に森作品を読んでみようという方にもおすすめかと。 -
Gシリーズ5作目。再読。
初期に比べると、犀川先生のお話が増えています。
忍び寄る過去の因縁。
そんな感じのお話でした。
単に真賀田四季が関わっているように見えるだけではないのが
面白いところですよね。
久々の建築ネタ。
国枝先生が珍しく饒舌(笑) -
入れ歯がないに見えるねたしかに。
-
Gシリーズ5作目。なんか保呂草さんキター。
Gシリーズって誰が主人公なのか捉えづらいですよね。少なくとも、今作に限っては萌絵だったんだろうと思いますが。
背表紙の「西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。」って言葉かっこいいよなぁ。 -
12.10.18読了。建築研究所での4人の密室殺人。保呂草や真賀田四季がじわじわと。過去に会った窃盗団と交通事故により亡くなった人の敵討の事件、のよう。自殺の考察が多々。森美学。
-
シリーズものを途中から読むのは、私にはできない芸当だとわかった…。
-
Gシリーズ第5弾。
密室で発見された五人の男の銃殺死体と「λには歯がない」のカード。死後、全員の歯が抜かれていた理由とは。
現象は早い段階から明示されるので、、そこにしか言及しない(犯人の心理に興味を持たない)犀川先生も海月くんも早い段階で推理完了。
殺人の理由に辿り着くヒントはあまり出なくて、解答のあとに全てが物語として描かれるので、そこを推理しようと思わない方が楽しく読めるのかも。
Gシリーズは、読みながら考えるのを放棄気味になっている。推理小説として読めてない。萌絵と犀川先生が気になるから読んでるといった感じか。
二人の関係が安定してきてる描写にはホッとさせられる。