新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769358

感想・レビュー・書評

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  • 2015.04.09読了☆

  • 再読中。相変わらず自然災害の多いムーミン谷。今回は火山が噴火して、さらに洪水で家が流されちゃいます。やはり洪水で流されてきた劇場に引っ越しするムーミン一家。しかし、ムーミン&スノークのおじょうさん、そしてミイが流されて離れ離れに。

    ひとりで流れていったミイはスナフキンと遭遇。なぜか南くんの恋人サイズのミイがスナフキンのポケットに入ってるのが微笑ましい。しかしこの二人の血縁関係は相変わらず謎。ニョロニョロが種から生えるという新事実。子供になつかれて困るスナフキンの図も新鮮。

    好きキャラはスナフキンだけれど、たまに思うのは彼氏にするならムーミンのほうがいいかも(笑)スノークのおじょうさんの、ちょっと面倒くさい女子的発言も、さらりと気障なセリフで返せてしまうあたり、意外とスキル高いんですよねえ。

    新キャラ・ミーサの卑屈っぷりがなんだか身につまされます。こういう子供むけっぽくないキャラが登場するのがムーミンシリーズのすごいところ。ぞしてスニフがしれっと登場しなくなってますが、前作で両親と再会して家族と暮らしてるのかな?

  • しっかりした姉と駄目な弟は好きですが、野放図な姉としっかした弟(ちょっと頼り気味)もたまらないですね。

  • シリーズものをいくつか並行して読んでいる中のひとつ。相変わらず名言が多い。スノークのおじょうさんはいつも可愛いしムーミントロールはいつだって勇敢。 お気に入りの一文は「フィリフヨンカであるということは、人が思うほど、らくなことじゃありませんものね」フィリフヨンカを自分の名前に置き換えると楽しい。

  • 文庫版で再読。火山の噴火で洪水になり、避難した先で流れて来た劇場に住むムーミン一家。なるようになるさ的な彼らとは裏腹に、何にも縛られないはずのスナフキンが、助けた子供達の心配をするのが、これまでの物語で唯一まともな事じゃないかと。それに感謝の気持ちを表す子供達もまとも。それと、スナフキンとムーミンの再会に胸を打たれる。

  • 火山が噴火して洪水が起こり、床上浸水になってしまったのに楽しい楽しいドタバタ喜劇。本書で初登場のホランがムーミン一家について何故こんな大変な時に余裕があるのか不思議がっていたが、彼の感覚のほうが一般的だろう。確かにムーミン一家は余裕があり過ぎている。
    もう一人本書から登場したミーサはくよくよいじけてばかりいるちょっと面倒くさい子。それから気難しいエンマおばさんとか小心者のフィリフヨンカとか味のあるキャラクターも登場する。
    それはそうと、最初のシーンのムーミン一家にスナフキンは旅に出ているのでいないのはわかるが、ヘムレンさんやスノ―クのお兄さん、それにスニフも出てこない。そしてミムラねえさんミイ姉妹が家族に加わっていた。スニフはきっと両親と一緒に暮らし始めたのかな?スノークノお兄さんは妹をムーミンママのところに残して自分の研究にでも没頭しているのかな?
    と連想は出来るけど、何も書いていないので前回からの流れが繋がらず不思議な気がした。

  • シリーズ4作目。
    ムーミン谷に洪水が起こり、流されて来た劇場に移り住むことにしたムーミン一家。一方スナフキンは憎い公園番を追い出して、公園を自由な場にしようと企む…
    家が浸水したり家族とはぐれたりとかなり危機的な状況でも、相変わらずみんなけっこうマイペースに振る舞っているうちになんとかなってしまい、それぞれ自分の道を見いだして生きてゆくことになる。
    今回はスナフキンが途中まで別行動なのだが、公園番を追い出したり子供になつかれて困ったり、いつものクールなキャラとは別の側面が見れて面白かった。ミイとのコンビもいい。ニョロニョロはスナフキンの播いた種から生まれ、公園番追い出しに一役かっていた。

  • ムーミンママにミムラさん、スノークのお嬢さんにフィリフヨンカ、ミィのガールズ多め?

  • ムーミンシリーズ4作目。

    自由と許容を感じた作品。
    家が浸水しようと別の家に移り住もうとその家の住人に小言を言われようと息子と離ればなれになろうと、いつも穏やかで明るいムーミンママ。
    家族とはぐれてしまっても元気を出してスノークのお嬢さんと一緒に道を進み、無事家族と再会できたムーミン。
    自分の好きなものと出会うことで、被害妄想やマイナス思考ばかりしていたのにそれに勝る楽しさや自信が生まれたミーサ。
    公園に立てられたルールの書かれた立て札を全て引っこ抜き自由を勝ち得つつも、ついてきたたくさんの子供たちを子供は苦手だと言っているのに拒絶せず面倒を見て、最終的にムーミンとめぐり会うことができたスナフキン。
    他の登場人物もみんなそれぞれ困難にぶち当たり、しかしそれを受け入れてまえに進む。結果、何事も上手くいき、皆幸せになる。

    この展開は読んでいてとても気持ちのいいものだったし、自分もこう生きたいと思えた。特にムーミンママの心の広さは尊敬もの。

    一番好きな場面はスナフキンとムーミンがめぐり会って、船に乗っているあいだしばらく無言でいるシーン。親友だからこそ会えただけで十分だといって、互いに嬉しさをかみしめているのが素敵。

  • ちびのミィとスナフキン、出会う。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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