大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1210
感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770989

感想・レビュー・書評

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  • 大江戸見聞録。
    相変わらず、飯が美味そう。

  • ☆3
    香月日輪の新シリーズの文庫化版。
    手にとって思ったことは、内容ではなく紙質。何ですかこれは。厚めの紙で、嵩上げしてるのかしらとか思ってしまう紙でした。何か意味があるのかもしれませんが、講談社文庫の普段の薄いつるつるの紙にそれなりに満足していた身としては、ちょっとびっくりで、ショック。薄くてもいいので普段の紙がいいです・・・。
    それで、メインの内容ですが、悪くないし面白いけど、薄いです。最近なのか、もともとなのか。最近、文庫版になった作品だけを読み始めた身としては、分かり兼ねますが、薄いです。気楽に30分読みの小説?という感じで、楽しいけれど、可もなく不可もなくという感じに落ちてしまいます。ラノベってこんなものなのでしょうか。後は、なんとなくですが、いろんな設定や、言葉やテーマが、妖怪アパートと重なってきて・・・微妙な気分にもなりました。まぁ、同じ著者なので、しょうがないのかもしれませんが、ちょっと過食気味な感じ。それでも、主人公が、きちんと成長してくれるとうれしいなと思います。妖怪アパートでは、それが感じられなかったので。

  • 三つ目や化け狐たちが暮らす、おだやかな魔都『大江戸』。
    かわら版屋の少年・雀はこの町に住むたったひとりの『人間』だ。

    毎日面白話を求めて走り回る雀の元に「人間を拾った」との一報が・・・


    粋で元気な雀とそれを取り巻く妖怪の面々が、かっこよかったり、かわいかったり、おっかなかったりで一息たりとも読み手を飽きさせません。
    情景の描写がわかりやすく綺麗に書かれるので、魔都大江戸の町並みが
    容易に想像できます。

    余談ですが、この作者はご飯を書くのが上手すぎて読んでるとお腹が空きますw

  • 火事と喧嘩は江戸の華という。そこにもう一つつけ加わえたい、《妖怪》。
    着物姿で町を闊歩する鬼面、世話焼きの一つ目女、天をかける魔人と登場する妖怪は独特だが、江戸を舞台にごくごく普通の人間と変わらない生活を送っている。それが本書の大江戸だ。

    主人公で唯一人間の雀は『大江戸妖怪かわら版』を通し、江戸の妖怪たちにニュースを伝えている。そこに幼女が落ちきて、さぁ大変、という内容になっている。

    本書の見どころは江戸の世界観と妖怪たちの個性的なキャラクター。ただ個性的なキャラクターは妖怪だからというわけでなく、妖怪は単なる外見的記号でしかなく、その中に彼の妖怪身(?)溢れる個性にこそ豊かさがある。自分的には特に桜丸がお気に入り。何このイケメンキャラの典型って感じ。

    まだまだ、先が気になるシリーズ。

  • まだまだ始まりといった感じです。妖怪アパートシリーズと同じでご飯が美味しそうです(*^^*)
    これから雀がどのように成長していくのか見守りたいと思います( ´ ▽ ` )ノ
    小枝ちゃんは素直で可愛いかった。桜丸は謎多いなぁ~
    確かに優しい人情噺でした。人間はほとんどでてこないけど…笑

  • 12-22 2/4

  •  魔都「大江戸」、昼は空を龍が飛び、夜は大蝙蝠(こうもり)が飛び交い、川には大蛟(おおみずち)、山には化け狐、街中を行き来するのは、魔人や妖怪たちばかり。
     そんな妖怪だらけの街に住むたった一人人間:雀は、「大首のかわら版屋」の記者で、空飛ぶ魔人の桜丸や洋装の銀色猫ポーに助けられながら、今日も取材のため走り回っていた。
     そんなある日、桜丸が人間の幼女を拾って来た。幼女の名は小枝(さえ)といい、両親に叱られ、押し入れに隠れていたところ、この世界に迷い込んだのだというのだが。親代わりの鬼火の旦那に小遣いをもらい、小枝の面倒をみることになった雀は、桜丸、ポーとともに、街に繰り出すことに……

     今回はパラレルワールド大江戸が舞台。江戸城や吉原、隅田川など、大体は江戸の町と同じなのですが、住んでいるのが妖怪ばかりという設定。主人公は、かわら版屋の記者「雀」で、子どもの頃この世界に迷い込み、以来ここで日々を送っています。そんな雀が小枝という、同じく人間界から迷い込んだ女の子と出会い、帰らせるべきか、引き留めるべきかと悩むという物語。
     江戸時代でありながら、キャフェーがあり、ソォダやケェキが食べられるという大江戸の街。出てくる妖怪たちも個性的で楽しそう。児童文学と紹介されている向きもありますが、吉原が出てくるし、必ずしもそうとは言えないような……。巻末には用語辞典もあって、大変興味深かったです。

  • 妖怪アパート、江戸版。
    みたいな感じ。
    この方の言葉使いや描写など、不必要に入る品のなさは何なんでしょうねぇ。
    児童書のはず、だと思うのですが。

  • 自分にはありふれたつまらない日常でも,見る人が変われば非常に魅力的に感じ,その良さに気がつく。ほっこりするお話

  • 妖怪が普通に暮らす魔都、大江戸にただ一人暮らす雀の活力や成長が、とても前向きで素敵なお話。難しい言葉もなく、すんなりと世界観に浸れる。ライトノベル(だと思われる)なので台詞、改行が多く、文字数も少ないと思われ、非常に読みやすい。面白かった。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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